ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



2候:立春次候「うぐいす鳴く」~気の話。

2月8日の本日は立春の次候で

「うぐいす鳴く」(うぐいす なく)

となっております。
日本の略本暦では「黄鶯睍睆」(鶯が山里で鳴き始める)
中国語の宣明暦では「蟄虫始振」(冬蘢りの虫が動き始める)

文字を見ているとすっかり春めいた感じにも思えるものの、本日はとても寒く、朝から大阪でも珍しく雪がうっすら積もっておりました。

さて、前回からの続きです。
立春を迎えて季節は春となり、人間の体もエネルギーが満ちてくる時期になります。
春の間はゆるゆると流れていた「気」の巡りも、春になって活発になってくるので「気」も高まってきます。

このブログで薬膳の事を書いていくのにあたって避けて通れないのが、上の様な「気の巡り」といった様な表現なので、少し解説しておきたいと思います。

薬膳は中国伝統医学(中医学)に基づいて食養の手段など行っていきます。
「クコ入れてるから薬膳」みたいな事では無く、中医学の理論に基づいて病気の根拠や治療前提を示し、それに沿って食材を選んでいきます。
なので薬膳の前には「中医学」と言う存在が大前提になっています。

中医学をさらりと語るには無理がありますが、中国古代哲学をを思想基盤としており、その中に「陰陽」や「五行説」(合わせて陰陽五行説)というものも含まれています。

「気の巡り」と言う表現を最初にしていますが、中医学では体内にある「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」と言う3つの要素によって、臓器や各組織が正常に働き、心身の活動が営まれると考えています。
この三大要素で身体のバランスを整え、自然治癒力や生薬などで治療を行うと言うのが、中医学の考え方となっています。(もちろんこれだけはなく様々な要素もありますが、ここでは簡単に)

三大要素「気」「血」「水」については

「気」は人間の体を活動させる根本的な生命エネルギーの事。
「血」血液とその血液が運んでくる栄養素の事。
「水」水分、汗、リンパ液、皮脂など血液以外の全ての体液の事。

となっています。

春はその「気」の巡りが活発になってきます。
学校で「冬に眠っていた身体が、春になって目覚めの状態になってきた」と言う風に教わったのですが、確かにそれはあるなぁ…と思います。
人間は冬眠しませんが、他の季節ほど活発には身体は動いていない気がします。

そんな眠っていた身体が目覚めの体制になってきているものの、寒さはまだまだ厳しいこの季節。
この時期は滞りがちな結構を改善する様に心がけつつ、食材も選んでいきます。

次回、立春末候(2月13日)あたりで、2月の食養生やポイントについて、少しまとめてみたいと思います。
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by yuri_yakuzen | 2013-02-08 14:12 | 二十四節気(2013年度)
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国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
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