ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



3候:立春末候「魚氷を上る」

2月13日の本日は立春の末候で

「魚氷を上る」(うお こおりをいずる)

日本、中国共に表記は「魚上氷」となっております。
(こおりをあがる、ひをいずる…など読み方は色々ある模様)

春先の薄く張った氷の事を「薄氷」と呼ぶそうです。
湖の氷が割れて、魚が跳ね上がる、そんな風景でしょうか。

1つ前で「気血水」の話をちょっと書いてみたのですが、春を迎えると人間の体は冬眠から目覚めた「寝起き」の様な状態なのだそうです。

春は体にどんな影響が出ているのでしょうか?
日が長くなってきたなぁ、と感じたり、気温の上昇を感じたり、買い物に行くと春野菜が出始めたり…と、所々で「春」を感じている様に思います。
この時期は、何となくウキウキワクワクの気分になる事も多い様な気がします。

陰陽五行説では、五行(木火土金水)と関連のある事柄がそれぞれあり、例えば「木」と関連するのは季節なら「春」方角なら「東」…といった具合で、色や味、感情なども含めて繋がっています。
五行表と言うものがあるのですが、中医学を学んだ最初はこれを頭にたたき込むの所からスタートしました。
五行表についてはいずれ、このブログ内でもどこかに表示しておこうと思いますが、ネットで検索してもすぐ出て来るので、興味のある方は調べてみて下さいね。

さて、春はどういう繋がりになっているかと言うと…

五行(木火土金水)は「木」
五臓(肝心脾肺腎)は「肝」(と胆)
五根(目舌唇鼻耳)は「目」
感情(怒喜思悲恐)は「怒」
味覚(酸苦甘辛鹹)は「酸」


となっています。
まだ色々あるのですが、取りあえず「肝」「目」「怒」「酸」の4つをピックアップしました。
春はは草木が芽吹き、木も生長し…「上へ上へ」と伸びるイメージの季節。
人間の体も気(生命エネルギー)が上昇する季節です。

東洋医学で五臓を言う時は、西洋医学で言う臓器そのものではなく、臓器と経絡なども含めた全体の働きを表しています。
五行に合わせてみていくと、肝臓の不調は「目」に表れやすくなり、、怒りの感情を制御するのも「肝」なので、肝臓が弱っていたり、肝経(経絡)の気の流れに支障があれば、イライラしたり怒りやすくなったりもします。

気の流れが活発になるこの季節、気の滞りが出て来ると、怒りっぽくなったり目が疲れたり…なんて事も出て来ると言う事なんですね。

では具体的にどんなものを食べたらこの時期は良いのか?と言う事ですが、学んできた中で、やはり「春は酸味のもの」と言われています。
とても酸っぱいものを食べると思わず目が丸くなったり、或いは目のあたりがすーっとしたりしませんか?
酸味は肝を養い、そして目にも通じていると言う事なんだなぁと思います。

誤解されてしまうと困るのですが、それを食べていれば万事OK!と言う事でもないですし、肝臓が良くなると言うものでもありません。
日々の食卓の中に、上手く取り入れていくのが大切と言う事ですね。
季節の野菜やこの時期だと、菜の花や野草などを上手く取り入れたり、目に良いとされる「クコ」などをあしらうのも良いと思います。

ただ立春を迎えたと言っても、2月はまだまだ寒さは厳しいです。
気分が上昇してウキウキワクワクの春を体感するのは、もう少し気温も上がった3月末あたりからじゃないかなぁと思います。
今の体は目覚めたてで血行も滞りがちなので、血行を改善する事も取り入れる様にしたいものです。
血行を良くする(活血と言います)作用を持つ食材には、わかめや、蓮根や里芋、黒豆、ひじきなどもありますので、こういうものも上手く取り入れたいですね。

今の所、5日に1度の更新となっていますが、次回では春の食養生という事で、春に起こる体調はどこから来るのか…などをまとめてみたいと思います。
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by yuri_yakuzen | 2013-02-13 11:57 | 二十四節気(2013年度)
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国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

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