2月18日の本日は「雨水」の初候です。
農暦では
「土の脉潤い起こる」(つちのしょう うるおいおこる)
日本の略本暦では
「土脉潤起」(雨が降って土が湿り気を含む
中国の宣明暦はは
「獺祭魚」(獺(かわうそ)が捕らえた魚を並べて食べる)
日本と中国では随分と表現が違うので面白いです。
日本の暦では「雨が降って土が湿り気を含む」との事ですが、本日は雨が降っております。
朝、雨の音を聞きながら、春が近づいて来た事を感じておりました。
雨水の時期、日本では「お雛様」を飾る時期でもあります。
わが家でも本日、お雛様を飾りました^-^
このひな人形は私が10代の時に母に買って貰ったものなんですが、小さいサイズなので気軽に毎年飾れています♪
こちらは結婚後、可愛いなぁと思って買ったガラスのお雛様。
こちらもとってもお気に入りです。
お雛様の配置は、東西で逆なのですが、10代の頃に買って貰ったお雛様は「京雛」だったので、配置は女雛の方を向かって左に置いています。
別ブログの「徒然館」にて、お雛様について書いていますので、良かったらご覧下さいませ。
・男雛と女雛の左右の位置はどちらが正しい?(2012年3月2日)
さて春のお話にもどります。
冬から春へ…と、日々変化していく気候ですが、人間の体も確実に変化していっております。
春の陽気が盛んになるにつて、体内の気血の流れが活発になり、新陳代謝が加速し、冬の間に蓄えたものを使い始める季節でもあります。
そんな春、五臓では
「肝」が大忙しになっています。
中医学では、体内の活動をコントロールするのが「肝」となっています。
「肝」は、血液の貯蔵だけでなく、気血の流れの調摂や、消化吸収の補助、自律神経系の機能調節、筋肉の運動など、様々な作用をもっている器官です。
春の陽気が盛んになるこの時期は「肝」の働きも旺盛になりがちです。
「肝気」がスムーズに流れると、体の調子はとても良いのですが、流れが滞ると様々な体調の不良を感じる事があります。
その代表的なものが「ストレス」などの精神的なもの。
「肝」は精神状態にも影響を与えるので、他の季節に比べると春に不安定になりやすいのは、そういう影響なのかもしれません。
また「肝気」が盛んになると、鼻水や鼻づまり、くしゃみや熱、目の充血、のぼせ、頭痛などの症状が出て来ます。
この症状に共通している事は「上半身の症状」なんですね。
高血圧や肝機能障害にも繋がりやすくなります。
春は気温の上下が激しいので、冬から目覚めてすぐの体は抵抗力がまだありません。
ウイルスなどが体内に侵入しやすくなる季節でもあります。
「肝」は解毒・排毒の役割も持っているため、「肝」への不可もかかってきます。
春は「肝」の働きを調え、気が上がりすぎないよう調整しながら、精神の安定を図っていきたいものです。
次回では春に起こる具体的な症状などをまとめてみたいと思います。