ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



19候:立夏初候「蛙始めて鳴く」:四季と五季。

本日5月5日は二十四節気の「立夏」です。

日本の略本暦では「蛙始鳴(蛙が鳴き始める)」

と表現されています。
中国の宣明暦では「螻蟈鳴」(雨蛙が鳴き始める)とあります。

夏の気配が感じられ暦便覧には「夏の立つがゆへなり」とあり、立夏の本日から立秋までの三ヶ月が「夏」となります。
とは言っても、まだまだ朝晩ひんやりしていますし、日中も日陰に入ると肌寒いですね。

中医学のベースになる思想や理論などの中に、「五行学説」と言うものがあります。
五行学説の考え方は、万物の構成要素として「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」があり、世の中全てのものをこの構成要素に当てはめた考え方です。

五行の「行」は「巡る(めぐる、めぐり)」と言う意味でもあるので

五行=五つのめぐり

と言う事にもなります。
五行の属性として、方角や色、味、臓器、感情など様々なものがあります。
当然の事ながら「季節」も五つに分かれてきます。

日本で季節と言うと「春」「夏」「秋」「冬」の四季なのですが、中国では「春」「夏」「長夏」「秋」「冬」の五季になります。
ただ「長夏」は暦上での区切りがないので、立夏や立春などの括りの中には存在していません。
暑くて雨が多く、湿度が高い時期…で、中国では立秋前の土用の頃にあたる季節なのだそうです。
ちょうど日本の「梅雨」に似ているので、日本では梅雨の季節を長夏に当てはめています。
また、四季それぞれの土用(立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間ぐらいですが、太陽の経度で決められています。)の時期も長夏に当てはめています。

梅雨の時期と土用を合わせると、いかに「長夏」が長いものか…と思うのですが、湿度の高い日本では、そんなものなのかもしれません。

今年の春土用は4月17日~5月4日まででしたので、土用は終了し、本日立夏より夏のスタートとなります。暦の上では「夏」のスタートとなりました。


薬膳も春から夏の養生薬膳に切り替わってきます。
夏の3か月を蕃秀(ばんしゅう)と言い、草木が成長し花は咲き乱れ、陽気は盛んとなります。

初夏に養っておきたい五臓は「心」
現存する中国最古の医学書「黄帝内経」にも「心主夏」(心は夏をつかさどる)とあり、夏の疲れは動悸などの心臓にきやすくなります。

次回更新では、夏の特徴や影響などをまとめてみたいと思います。
本日も、最後までお付き合い下さりありがとうございました。




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by yuri_yakuzen | 2013-05-05 11:39 | 二十四節気(2013年度)
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国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

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