本日6月21日から7月6日までは二十四節気の「夏至」です。
夏至の初候は6月26日までです。
太陽が最も高く昇り、1年でいちばん日が長くなる日で、陰陽で言う所の「陽」のピークです。
1年を「陰陽」に分けると、1年でいちばん日の短い「冬至」から1年でいちばん日の長くなる「夏至」までが「陽」で、「夏至」」から「冬至」に向かっては「陰」となります。
冬至の日から陽がスタートし、夏至の日から陰のスタートと言う訳ですね。
農便覧には
「陽熱至極し、又、日の長きのいたりたるをもってなり」とあります。
さて本日の夏至の初候ですが、
日本の略本暦では
「乃東枯」(夏枯草が枯れる)
中国の宣明暦では
「鹿角解」(鹿が角を落とす)
とありました。
中国の暦をちょっと調べてみたら、雄鹿の角と言うのは「陽の象徴」なのだそう。
陽が極まっている様を表しているのでしょうか。
陰陽学説では、対立する陰陽が極まると反対の性質に変化すると考え、それを「陰陽の転化」と言います。
夏の陽気が極まれば、陰に変化し冬へ向かうと言う事なんですね。
そして日本の暦の
「乃東枯」(夏枯草が枯れる)ですが、こちらは
「夏枯草」と言う言葉が出て来て居ます。
日差しが強くなると、ウツボグサが枯れて
「夏枯草」と言う生薬になると言う事なんです。
夏枯草は「かごそう」または「かこそう」と読みます。
シソ科の植物で、北海道から沖縄の日本各地と、中国大陸など温帯地方の山野や草原に自生する多年草です。
生薬として使う部分は花穂と言う事なのですが、全草も使用する事もある模様です。
■夏枯草プロフィール
[出典]神農本草経 下品
[別名]夕句(せきく)、燕面(えんめん)、乃東(ないとう)
[成分]ウルソール酸(ursolic acid)の配糖体、無機成分としてカリウム塩を豊富に含む
[効能]消炎、清肝、散結、降圧利尿、明目
[用法]水腫、黄疸、高血圧、膀胱炎
[性味]苦・辛、寒
[帰経]肝・胆
[処方]夏枯草湯、夏枯草膏
[産地]日本、韓国、中国
日本では主に残尿感や排尿に関して用いられている模様ですね。
と、夏至のスタートは生薬のプロフィールになってしまいましたが、本日は台風4号の影響もあり1日天気は大荒れの模様。
大きな被害の無い事を祈るばかりです。
最後までお読み下さりありがとうございました!
ランキングに参加しています。
下のアイコンをクリックして頂けるととてもとても嬉しいです♪m(_ _)m
にほんブログ村