本日9月18日から9月22日までは「白露」の末候です。
日本の略本暦では
「玄鳥去」(つばめさる)
中国の宣明暦では
「羣鳥養羞」)(ぐんちょう しゅうを やしなう)
とありました。
秋の涼しい風が吹き始め、燕たちも南へと戻っていく頃でしょうか。
「羣鳥養羞」は、多くの鳥が食べ物を蓄える…と言う事なのだそうですが、こちらは冬支度といった風情でしょうか。
ようやく朝夕と秋らしい陽気になってきました。
とは言え、まだまだ日中は暑さを感じる陽気で、今の時期は気温差に気をつけないといけない時期ですね。
さて、40候で
「秋の症状の特徴」で「燥邪」について少し触れたので、今日は燥邪についてまとめてみたいと思います。
中医学では、病気の原因を
「内因」「外因」「不内外因」の3つに分けて考えます。
「内因」はその人のもつ体質の中の特に「精神面」部分で
「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の7つの感情が身体に影響を及ぼすと考えています。
この7つの感情の事を「七情」と呼びます。
「外因」は、身体の外から侵入してくるもので、主に気候の変化によるもの
「風(ふう)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、寒(かん)、火(か)」に分類し
「六淫(りくいん)」「六邪」「外邪」と呼んでいます。
「不内外因」は、そのどちらにも当てはまらないもので、外傷や暴飲暴食などが相当します。
外邪は、季節や環境にとても関係が深く、例えば日本の「梅雨」の時期であれば、湿度が高いので「湿邪」による影響で、むくみやだるさ、食欲不振・頭重感、下痢などを引きおこす…などの症状が現れます。
そして現在は「秋」と言う事で、空気も乾燥してきておりこの時期は
「燥邪」が影響し、陰液を消耗し乾燥させます。
呼吸をすると肺に空気が入る訳ですから、燥邪によるダメージは、肺および肺と繋がる鼻、のど、気管支など呼吸器系全般、つまり体の丈夫に影響が出やすくなります。
・鼻、喉、唇、口などの乾燥
・空咳
・頭痛、発熱など
・肌荒れ
・便秘
などの症状が感じたら、それが乾燥のサインです。
また感情面では「イライラ感や悲しみやすくなる」といった特徴も。
また「燥邪」には「温燥」と「凉燥」の2種類があり、それぞれの邪気で身体に現れる症状が異なります。
まだまだ夏の影響を受けている初秋は、温燥が多く、冬に近づいた晩秋になると凉燥が現れてきます。
秋分前は「温燥」秋分後は凉燥の特徴が目立ってきます。
凉燥になると、「悪寒」が強くなったり、鼻づまりや水っぽい痰が出るなどの症状が現れはじめます。
この時期の果物に「梨」がありますが、梨は肺を潤す果物とされており、咳を抑えたり喉を守る働きがあるとも言われています。
季節の食べ物、旬のものと言うのは、まさにその時その時の症状に適応しているものが多いですね。
我が家でも、9月に入ってから梨をよく食べています。
ただ、体を冷やす作用もあるので、冷え性の方は食べ過ぎに注意せねば…ですね。
今日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
さて…次回は「秋分」
燥邪も「凉燥」の症状が見え隠れし始める時期でしょうか。
朝夕過ごし易くなってきましたが、気温差が激しい時期ですので注意せねばいけませんね。
それではまた次回!
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