ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



カテゴリ:二十四節気(2013年度)( 72 )


43候:白露初候「草露白」~五節句 重陽の節句と菊花。

本日9月7日から9月22日までは二十四節気の「白露」です。
秋3ヶ月のちょうど真ん中にあたるので、この時期を「中秋」と言います。

大気が冷えてきて梅雨を結ぶ頃で、農便覧には「「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」とあります。
今週に入って暑さも和らいできており、昨日は朝夕とひんやりした風がようやく秋を思わせてくれました。
「白露」の名前を聞く頃、ようやく夏の暑さも一段落…と思えなくもありません。

今日から9月11日までは、白露の初候で

日本の略本暦では「草露白」(くさつゆしろし)
中国の宣明暦では「鴻雁来」(こうがんきたる)

とありました。

明後日9月9日は五節句のうちの「重陽の節句」です。
二十四節気とか五節句とか「節」と言う言葉が暦に出て来ますが、「節」と言うのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目の事。
特に、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、奇数が重なると陰になるとして、それを避けるために行事が行われたと言う事です。
※陰陽説では「偶数=陰」「奇数=陽」

この中国の暦法と日本の農耕風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴が催されたのが「節句」と言われる様になったそうです。

五節句には、奇数の重なる日が選ばれており、次の通りです。

人日(じんじつ:正月七日,七草の節句)→人日の節句
上巳(じょうし:三月三日,桃の節句)→上巳の節句
端午(たんご:五月五日,菖蒲の節句)→端午の節句
七夕(しちせき:七月七日,笹の節句)→七夕の節句
重陽(ちょうよう:九月九日,菊の節句)→重陽の節句


この中で結構マイナーな印象と言いますか、「そんなのあったの?」と思わず言われてしまうのが、明後日の「重陽の節句」じゃないかなぁと思います。
特に大きなイベントがある訳でもないし…と、そんな印象でしょうか?

重陽の節句の「9」と言う数字は、易学で陽数の極みである「9」が重なると言う非常におめでたい日なのだそうです。
中国では、この日に菊の花を飾り、邪気を祓い長寿を祈る風習があり、それが日本に伝わったとの事。
なので重陽の節句といえば「菊花」と言う風になります。

さて「菊花」と言えば、薬膳でもお馴染みのもので、活血や明目、解毒、鎮静の作用などがあるとされ、頭痛寒気、めまい、かすみ目などに使われています。

毎日のお弁当にお茶を持っていってもらっているのですが、目を酷使するので「明目茶」を作っています。
ベースになるのは、ウーロン茶やジャスミン茶などの茶葉を入れているのですが、そこに、目に良い「クコ」「菊花」をプラスしています。

この黄色いのが菊花ですが、普段は菊の花を丸ごと乾燥させた方を使っています。
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これは菊花の色を残して板状に乾燥させたもので、原型はこんな感じです。
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色が綺麗ので、料理に使っていますが、お茶用の菊花が切れた時にはこちらも使っています。

菊花も出回り始める時期ですので、重陽の節句に菊花を使った一品は如何でしょうか?
こちらは菊花と春菊をポン酢で和えた簡単な一品です。
f0250305_10572220.jpg

良かったら作ってみて下さいね。


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた!



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by yuri_yakuzen | 2013-09-07 11:04 | 二十四節気(2013年度)

42候:処暑末候「禾乃登」~秋の養生法。

本日9月2日から9月6日までは「処暑」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「禾乃登」(禾乃ちみのる:こくものすなわちみのる)

とありました。
そろそろ「稲」が実る頃ですが、この時期って雷が鳴る事も多いと思いませんか?
先日も、関西は雷がビカビカと光っておりました。

雷の事を「稲妻」と言うのは、稲穂が実るこの時期に雷が多く、昔は雷が稲を実らせていると考えられていた事が由来になっているそうです。

前回は、秋の食材選びとして「潤肺」「潤燥」「生津」「滋陰」「健脾」などの作用のあるものをいくつか挙げました。

中医学を学びに名古屋に通っていた時、薬膳学に突入したあたりで、こういう食材の一覧を目にした時に、白ワインやビールなどの名前を発見し、何だかニヤニヤとしちゃったんですよねぇ♪
おまけに「チーズ」もそこに並んでいたので、秋の夜長に、チーズをつまみながらワインを飲んで滋陰するなんて、なんて素敵なのかしら♪♪なんて事を思っておりました。

そろそろそんな秋の夜長の時期ですが、秋の養生法はどういうものでしょうか?

「黄帝内経」の「四季調神大論篇」では、

秋三月、此謂容平。天気以急、地気以明。早臥早起、与雞倶興。使志安寧、以緩秋刑。収斂神気、使秋気平、無外其志、使肺気清。此秋気之応、養收之道也。逆之則傷肺、冬為飧泄、奉蔵者少

とあります。

秋の3ヶ月は、容平の季節と言われます。
容平とは、収めると言う意味と、成長がとまり調整すると言う意味で、自然界の全てものが成熟し収穫の季節と言う事になります。

空から強い風が吹き、大地には粛清とした気配が漂う。
秋の養生法は、鶏と同じ様に早寝早起きし、心安らかにし、心を外に働かせず肺気を清浄にすごします。
鶏と同じ様にとなると、朝日が昇れば活動し、日暮れと共に休むという事になります。

秋は「収斂」の季節ですが、まだこの時期は夏の暑さが残っており、夏の間開いていた肌のキメはまだ開いたままになっています。
ですが、朝晩の風はどこか秋を思わせる涼しいものにかわってきているので、風に当たりすぎる事により肺気を傷めやすい時期です。
この時期、呼吸器系統の疾患には注意せよ、と黄帝内経では言っているんですね。

また、秋は感情面でも「収斂」を心がけ、感情を高ぶらせず、気持ちを安定させるのが一番です。
心のあり方は、体にも繋がるものなので、この季節は穏やかに過ごしたいものですね。

秋の養生法に背くと、この時期に活動する肺気(呼吸器系統)が痛み、冬には下痢がちになる…と、さらに黄帝内経では続きます。

【秋の養生法】
・早寝早起き
・のんびりと静かに過ごす
・心も穏やかに



今の時代日暮れと共に休むのは難しいですが、早寝早起きを心がける事は難しい事ではないと思います。
「秋の夜長」と言いますが、昼が短く夜は長くなってくるこれからの時期、チーズと白ワイン片手に…も良いですが、ほどほどにして、休むのが一番ですね



本日も最後までお読み下さりありがとうございました!
季節の養生法を書く前に、毎回「黄帝内経」に目を通すのですが、読めば読むほど、なるほど納得なものが散りばめられていて、いつも「ほー!」とか「へー!」とか、驚きの連続です。
何度読んでも、発見があるものですね。

それではまた次回に♪



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by yuri_yakuzen | 2013-09-02 11:38 | 二十四節気(2013年度)

41候:処暑次候「天地始粛」~秋の食材選び。

本日8月28日から9月1日までは「処暑」の次候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「天地始粛」(てんちはじめてさむし)

とありました。

ようやく暑さが鎮まるという意味のこの時期、今週に入って水の温度が少し下がったなぁ…などと感じ、朝晩の風にようやく「涼しさ」が少し感じられる様になってきました。
空もふと秋を感じさせてくれるような、そんな雰囲気です。

さて、前回は「秋の症状の特徴」を挙げましたが、今回は秋の薬膳を作る上での食材選びのポイントをまとめました。
「潤肺」「潤燥」「生津」「滋陰」「健脾」などが挙げられます。
また秋の薬膳といえば、、肺の働きを高める食材が多い「白い食材」を選ぶのも1つのポイントとなっています。

■生津(水分を補うもの)
豆乳、豆腐、白きくらげ、白うり、きゅうり、おくら、アスパラガス、オリーブ、ズッキーニ、冬瓜、蓮根、トマト、桃、りんご、牛乳、ヨーグルト、甘酒、緑茶など

■潤燥(乾燥状態を潤わすもの)
白砂糖、豆腐、黒胡麻、白胡麻、かりん、バター、胡麻油、鶏卵など

■潤肺(肺を潤すもの)
やまいも、はちみつ、銀杏、松の実、くわい、オリーブ、白きくらげ、れんこん、いちじく、すだち、かぼす、バナナ、みかん、白魚など

■滋陰(陰を補い、清熱し潤いをもたらすもの)
やまいも、黒豆、にんじん、かき、鴨、チーズ、ビール、白ワインなど

■健脾(消化呼吸を促進し、消化力の低下を補うもの)
泡、うるちまい、きび、くろまい、玄米などの穀物類、じゃがいも、やまいも、黒豆、だいず、アーモンド、栗、ちんげんさい、にんじん、れんこん、ヤマブシダケ、いわし、はも、ぶり、牛肉、鶏卵、白ワインなど

秋分前の今の時期は、夏の名残が残っている「温燥」の時期なので、熱をしずめて津液不足を補う、涼性、苦味、甘味などの食材で滋陰潤肺、健脾生津を行います。
秋分後からは寒くなってくるので、温性・辛味・酸味の食材を用いて、滋陰温肺をおこなっていきます。

この夏は全国的に猛暑日が続き、名ばかりの「秋」でまだまだ暑い日が続いております。
我が家では、暑く感じた朝はちょっとひんやりしたものを朝食に取っています。
「朝麺」と題して、喉越しのよい麺類が食卓に並ぶのですが、野菜たっぷりの「ヤサ麺」をこの夏は作っています。

写真は先日の朝食の「アンチエイジング薬膳ヤサ麺」です。
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麺に色々な野菜を加えて嵩上げし、中華麺は1玉で2人分です。
豆乳や胡麻を使ったスープをかけて、生津潤燥です。

作り方はメインブログで紹介していますので、良かったらご覧下さいませ。

野菜たっぷりのアンチエイジング薬膳♪コングクス風五色ヤサ麺


次回は、秋の養生法についてまとめていきたいと思います。

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
次回更新の時は9月に入っていますね。
少しずつ少しずつ、秋に近づいてきています。

それではまた次回に!




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by yuri_yakuzen | 2013-08-28 14:43 | 二十四節気(2013年度)

40候:処暑初候「綿柎開」~秋の症状の特徴。

本日8月23日から9月6日までは二十四節気の「処暑」です。
暑さが少し和らぐ頃で、農便覧では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあります。
陽気が留まるどころか、まだまだ活発になっている様な気になるほどの猛暑続きですが、日暮れの時間などは確実に早まっており、やはり秋へ秋へと時は進んでいるのだなぁと感じます。

今日から8月27日までは処暑の初候と言う事で、

日本の略本暦では「綿柎開」(わたのはなしべひらく)
中国の宣明暦では「鷹乃祭鳥」(たかとりをはむ)

とありました。
宣明歴では鳥に関する事が多いのですが、今回も鳥の登場ですね。

さて、1つ前では「秋の特徴」として

・気温が下がる
・空気が乾燥する
・収斂する


といったものを挙げました。

今日はこの特徴が人間の体にどんな影響を与えるのかについてまとめたいと思います。

気温が下がって空気が乾燥してくる…と、気温も湿度も高い今のこのタイミングで聞くととても快適なものに思えてしまいますが、気温の低下と共に皮膚が収斂(引き締まり)汗をかかなくなり、乾燥によって気付いたら皮膚が乾燥する…と言った状態にもなってしまいます。

では体の中はどうでしょうか?


秋は五行では「金」となり、秋の五臓は「肺」です。
肺は「嬌臓」とも言われる場所で、「嬌」は「弱い」と言う事を意味しています。
肺は気管や気管支などで外と通じているので、他の臓器に比べると邪気も受けやすいと言えます。

季節固有の邪気としては、秋は「燥邪」(そうじゃ)で、燥邪は体の上部に乾燥症状が現れ、

・鼻、喉、唇、口などの乾燥
・空咳
・頭痛、発熱など
・肌荒れ
・便秘


などが挙げられます。

また秋は今の時期だとまだまだ夏に近い暑さがあり、秋の終わり頃は冬に近い寒さを持つという温度差も激しい季節なので、燥邪も「温燥」と「凉燥」の2つに分かれます。

夏の終わりの今の時期は「温燥」と言う事になり、冬に近づいてくると「凉燥」の症状が出始めます。
「温燥」は秋分より前の時期の特徴で、「凉燥」は秋分より後の症状になります。
「凉燥」になると、上記の症状に加え、悪寒が強くなるなどの「寒」の症状が出て来ます。

では、秋の薬膳を作る際はどんな食材を選べば良いでしょうか?

・肺は乾燥を嫌うので、肺の潤いや機能を高めるもの(潤肺)
・水分を生み出すもの(生津、滋陰)


といった点の他、夏バテで胃腸が弱ってくる時期でもあるので、消化器官を助ける食材なども組み合わせていきます。

次回は食材についてまとめていきたいと思います。

本日も最後までお読み下さりありがとうございました!
次回は5日後の8月28日の予定です。




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by yuri_yakuzen | 2013-08-23 11:47 | 二十四節気(2013年度)

39候:立秋末候「蒙霧升降」~秋の特徴と夏の薬膳粥。

本日8月18日から8月22日までは「立秋」の末候です。

日本の略本暦では「蒙霧升降」(のうむしょうこうす:深い霧が立ち込める)
中国の宣明暦では「寒蝉鳴」(ひぐらしなく:蜩が鳴き始める)

とありました。
日中の暑さはまだまだ続いていますが、何となく朝夕は若干過ごしやすくなった様な気がします。

さて…立秋も末候と言う事で、そろそろ「秋の養生」についてまとめていきたいと思います。

【秋の特徴】
秋は立秋から立冬までの3ヶ月を言います。
2013年は、8月7日から11月7日までとなります。
中医学では、陽気が徐々に少なくなり陰気が増してくる「陽消陰長(ようしょういんちょう)」と言われる季節です。
気温は下がり、空気が乾燥します。
また「収斂」しながら冬を迎える準備に入っていきます。

と、季節の特徴はこの様な感じですが

「気温が下がる」「空気が乾燥する」「収斂する」

といった季節の特徴があるので、これらがどんな風に体に影響を与えていくのかを、次回でまとめていきたいと思います。

と、秋の事をまとめつつ、まだまだ体は夏を引きずっています。
今朝は久しぶりにお粥を炊きました。
むくみ対策と言う事で、緑豆とはと麦を入れた薬膳粥です。
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美肌穀物と言われる「はとむぎ」は、漢方では「薏苡仁(ヨクイニン)」の名前で用いられ、利水清熱などに用いられます。
緑豆も同じく、清熱解書に用いられますが、こちらも利水作用の高い食材。
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今日は八寶茶(八宝茶)を冷やしたものなどを添えて朝食にしました。
利水作用の高いものは、出かける用事の無い休日に頂くのが良い感じです^-^

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!





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by yuri_yakuzen | 2013-08-18 10:59 | 二十四節気(2013年度)

38候:立秋次候「寒蝉鳴」~桃の冷製ポタージュで補気と生津。

本日8月12日から8月17日までは「立秋」の次候です。

日本の略本暦では「寒蝉鳴」(ひぐらしなく)
中国の宣明暦では「白露降」(朝露が降り始める)

とありました。

この猛暑続きで、秋の気配など微塵も感じないのですが、立秋を境に蝉の声が変わった様に思いました。
この時期、お盆と言う事もあって御供えの果物類のセットがあちこちの店頭に並び出しますが、いつもこの果物の中で目を引くのが「桃」なんです。

桃といえば、子供の頃から熱を出した時の定番だった事もあって、未だに「桃缶」はちょっと特別な存在。
ですが、この時期は御供えの果物で桃が登場するせいか、いつもは高値の花の「桃」がちょっと身近に。

そんな桃ですが、温性で体を温める作用があり、また生津や補気などの効能があります。
立秋後ですが、猛暑続きの今日この頃。
汗をかいて気や水分を失ってしまいがちな上に、エアコンもいつもより強めで生活する事も多いかと思います。
この季節の「桃」はある意味、とてもタイムリーな果物なのかもしれません。

【桃(もも)】
[性味]甘酸/温
[帰経]肺脾肝
[効能]生津、補気、活血、補血など
[適応]便秘、体力回復、口渇


この季節の桃の食べ方でとても好きなのが、桃の冷製ポタージュです。
これもデザート系の甘いものから、甘味を抑えたものまで色々な作り方があるのですが、私が作るのは甘味は桃の甘味のみで糖分は加えません。
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夏の疲れた体につめたい桃のスープはとてもご馳走です。
レシピはメインブログの「酒肴館」にて紹介していますので、良かったらご覧下さいませ^-^

大切な人と楽しみたい、桃の冷製ポタージュ

今日も最後までお読み下さりありがとうございます。
それではまた次回に!

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by yuri_yakuzen | 2013-08-12 00:14 | 二十四節気(2013年度)

36候:大暑末候「大雨時行」~空が黒くなったら要注意。

本日8月2日から8月6日までは「大暑」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「大雨時行」(大雨時々降る)

とありました。

時として大雨が降る、と言う事ですが、先日から各地で大雨が振り、雨の被害が出ています。
数年前から「ゲリラ豪雨」などと言う名前も登場していますが、空がにわかに暗くなったらいきなりの雷雨、と言う事がとても多いです。

これはある日の空模様ですが、黒い雲がやってきたと思ったら、三分後には目の前が見えなくなるほどの雨が降り始めました。
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この時の雨雲の様子はレーダーで見るとこんな感じです。
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この雨雲の移動がとても早く、あっと言う間に雨は止みましたが、この雨雲は移動しながら各地で大雨を降らせていました。

今年の立春から、このブログをスタートし、二十四節気・七十二候をなぞっておりますが、どの時期も「あ、ほんとだ」と思う事ばかりです。

大暑末候は8月6日までですが、それが終わったら「立秋」となります。
季節の移り変わりの早さに驚いてしまいますが、「夏バテ」と言うのは夏が終わってからやってくると言います。
つまり、立秋の頃から夏の疲れが、と言う事でしょうか。

今年の夏は、これまでに無いほどの忙しさに加え、自分でも驚くほどアクティブに過ごしています。
いつもなら、すっかりバテて食欲も無くしているはずなのですが、今年は食欲もありバテずに元気で過ごせています。

生活の中にゆるりと取り入れている薬膳のおかげでもあるのかな?
などとも思っています。

今日は天気の話になってしまいましたが、不安定な天候が続いております。
突然の雨などで、衣類を濡らして体を冷やしてしまう、なんて言う事もありますので、くれぐれもご注意下さいませ。

今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!


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by yuri_yakuzen | 2013-08-02 10:21 | 二十四節気(2013年度)

35候:大暑次候「土潤溽暑」~土用干しと紫蘇。

本日7月28日から8月1日までは「大暑」の次候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「土潤溽暑」(土潤いてむし暑し)

とありました。

じっとしてても汗が出る程の暑さ、しかも蒸し暑いのですが、まさに今がそういう時期と暦にあるんですよね。

さて…先日7月22日に土用入りしたのですが、土用は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前、各18日間を指しています。
土用といえば夏の土用がメジャーですが、全ての季節に土用があると言う事ですね。

また、陰陽五行では季節は「春」「夏」「長夏」「秋」「冬」の5つです。
「長夏」と言うのは、中国では夏の後の立秋前の時期に雨がよく降るので、その頃を「長夏」としているそうなのですが、日本では梅雨の時期を「長夏」とし、その他「土用」も長夏として当てはめています。

この時期、暑い暑い…とついつい冷たいものを口にする事が多くなってきます。
長夏の五気は「湿」五臓は「脾」ですから、冷たいものを口にしすぎて湿を脾にためこみ、体調を崩してしまう…と言うケースも少なくはないと思います。
冷たいもののとりすぎには注意しなくてはいけませんね。
(土用についてはこちらをご覧ください→17候:穀雨次候「霜止で苗出ずる」:土用の話


さて…土用といえば鰻!と1つ前の「34候:大暑初候「桐始結花」~山の芋で偽蒲焼き」で紹介しているのですが、土用と言えばもう1つ。

土用干し

と言うものもありますね。

今年、初めて「梅干し」を作りました。
10代の頃、梅干し作りのお手伝いはした事がありましたが、1人で仕込んで干すまでというのは行った事がありませんでした。
結婚後も干す場所もない上に、夫婦揃ってそんなに梅干しが好き…と言う事もなかったので、作ってまでと思えず、今の今まで未経験でした。

が、今年は野菜ソムリエの講座をきっかけに梅干しを仕込む事になり、家で先日「土用干し」も行いました。
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最初は黄色かった梅ですが、紫蘇を入れて干す事で立派な梅干しに。
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とてもワクワクしちゃいました。

その梅干しなんですが、教室で仕込んだ時はまだ「紫蘇」は入れていない状態で、入れる入れないはお好みでどうぞとの事でした。
私は赤梅酢が欲しかった事もあって、仕込んで数日後赤紫蘇を買ってきて、漬け込みました。

この時にどう処理したらいいのかなぁと色々調べていた時に知った事がありました。
「紫蘇」の名前の由来です。

中医学を学んで居る人であれば、大抵の人というか必ず知っている名医の名前があります。
その名医の名前は「華佗」と言って、三国志の時代に登場する医師です。

世界で初めて全身麻酔を行ったとも言われている人で、私達がお正月に口にする「お屠蘇」も華佗による発明者でもあります。
(屠蘇については別館の勉強部屋で紹介していますので、こちらの記事をご覧下さい→「お屠蘇」

実は「紫蘇」の和名の由来も華佗によるものなのだとか。
屠蘇にしてもそうですが「蘇」の字」が入っている時点で、何だか納得です。

後漢末に洛陽の若者が蟹の食べ過ぎで食中毒を起こし、名医華佗が薬草を煎じ紫の薬を作ったと言う事から、その薬草が「紫蘇」と言う名前になったのだとか。

【紫蘇】
[性味]辛/温
[帰経]肺脾
[効能]解表、散寒、行気、和胃、解毒

土用干しで梅干しと一緒に漬け込んでおいた紫蘇も干し、ゆかりとして保存しています。

「理気」「行気」など「気」の巡りをよくしたい時に使う食材には、香りの良いものが当てはめられている事が殆どです。
「紫蘇」も効能を見ると分かる様に、行気とあり、私もストレスを感じている時など、手軽なので色々なものにゆかりを使う事が多いです。
自家製のものの香りの良さは格別で、香りを嗅ぐだけでスゥっと気が流れる様なそんな気分にさせてくれます。

梅仕事についてはメインブログでまとめていますので、良かったらお立ちより下さいませ。

2013年梅仕事~覚え書き
南高梅のふるさと「みなべの梅」を使って梅干し作り体験と梅のお話


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
次回は、2度目の土用の丑「二の丑」もありますね。
二の丑で鰻を食べようかな?と画策中です。

それではまた次回に!




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by yuri_yakuzen | 2013-07-28 06:41 | 二十四節気(2013年度)

34候:大暑初候「桐始結花」~山の芋で偽蒲焼き。

本日7月23日から8月6日までは二十四節気の「大暑」です。

最も暑く、「猛暑日」「酷暑」と言った言葉が聞こえ始める時期です。
そして各地では花火大会が催され、夏本番!といった風情です。

農便覧には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とあります。
1年の中で最も暑い時期と言う意味です。


そして7月23日から7月27日までは、「大暑」の初候にあたります。

日本の略本暦では桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
中国の宣明暦では腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)

とありました。

夏本番!と言いながらも、大暑が終われば立秋です。
昨日は「土用の丑の日」だったのですが、土用は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前、各18日間を指しており、五行では土用の頃を「長夏」ともしています。
(過去記事のこちらも合わせてご覧下さい→17候:穀雨次候「霜止で苗出ずる」:土用の話

特に夏土用は丑の日に鰻を食べると言う習慣がありますが、この他に力をつける為につくお餅を「土用餅」といって、お餅を食べる習慣のある地域もあるそうです。

一般的には土用と言えば「鰻」の方がメジャーかと思いますが、今年は土曜の丑は7月22日と8月3日の2回あるんです。

とはいえ、鰻もなかなかお高いものがあるので、我が家では山の芋で作る精進料理の「偽蒲焼き(うなぎもどき)」なんて言うものも作ります。
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こちらも大のお気に入りなのですが、これに使う山の芋は「自然薯」を使いたい所。
そうすると、鰻よりも高くなってしまうと言う^^;
勿論、大和芋や山芋でも作れます。(長芋は水分が多いので向きません)
普段はお手軽な大和芋で作っています^-^
(レシピはこちらをご覧下さい→偽蒲焼き(うなぎもどき)の作り方

山芋は消化の良いスタミナ食としてもポピュラーですが、薬膳料理でも定番中の定番の素材です。
年中私も食べている様な気がしますが、手軽に使え加熱無しの料理も出来るのが嬉しいですね。
長芋は特に手軽と言う事もあって、毎日の献立の中で登場しています。

【山芋】
[性味]甘/平
[帰経]肺脾腎
[効能]健脾、補気、潤肺、和胃、滋陰など
[適応]疲労、献体、老化防止、体力回復など

山芋のもつぬめり成分のムチンは、たんぱく質の消化吸収を助け、その他ビタミンB群、C、カリウムなどのミネラル、食物繊維をバランス良く含んでいます。

自然薯で偽蒲焼きか、鰻で蒲焼きか…と毎年悩んでいる間に、土用の丑が過ぎている様な気がします。
「う」の付くものをを食べると言う話もあり、「梅干し」「うどん」「ウリ」なども上がっていました。

土用の丑、皆さんはどうされますか?


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by yuri_yakuzen | 2013-07-23 00:15 | 二十四節気(2013年度)

33候:小暑末候「鷹乃学習」~鱧でアンチエイジング薬膳。

本日7月17日から7月22日までは「小暑」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす)

とありました。
鷹の幼子が獲物を捕る事を覚える時期なのだとか。
鷹は4月から5月にかけて卵を産み、30~40日程度の抱卵日数を経て孵化するそうです。
その後30日程度で巣立つと言うのですから、産まれてから巣立つまであっと言う間です。

さて…7月に入ると各地で夏祭りのシーズンと言う事もあって、色々なお祭りの映像をTVなどからも見る事が出来ます。
関西では京都の祇園祭り、大阪はそろそろ天神祭り…の時期なのですが、この祭りに欠かせない食材が「鱧」なんです。
と言う事で、店頭のあちこちに鱧が並び始めるので、我が家もこのシーズンになると鱧を買ってきて食べています。
昨日は祇園祭の宵宮だったと言う事もあって、鱧を買ってきた昨夜は鱧のしゃぶしゃぶにしました。
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そんな鱧ですが、ウナギ目・ハモ科に分類され、鰻よりもあっさりしていて、とってもヘルシー。
滋養強壮の食材としても昔から親しまれており、その栄養効果もとても優れものなんです。

【鱧(はも)】
性味:甘/寒
帰経:脾胃肺腎
効能:健脾、利水、消腫、通便
適応:関節痛、手足の痺れ
作用:皮膚粘膜保護、老化防止
有効成分:DHA、EPA、ビタミンA、ビタミンB2、カルシウム、コンドロイチン硫酸など

DHA(ドコサヘキサエンサン)は、がん予防やアレルギー症状の緩和、学習能力や記憶力の効用、コレステロール値の低下作用があると言われています。
コンドロイチン硫酸は、組織の働きを保ち老化防止、軟骨や関節、皮膚、などの弾力性を維持する働きがあると言われています。

鱧は小骨が沢山あるので身の側から皮1枚残して細かく包丁を入れる「骨切り」を行う必要があります。
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買う時は既に骨切りして貰ってからなので、家ではこれを好きな大きさに切って調理するだけです♪

【鱧(はも)】
[性味]甘/寒
[帰経]脾胃肺腎
[効能]健脾、利水、消腫、通便
[適応]関節痛、手足の痺れ
[作用]皮膚粘膜保護、老化防止
有効成分:DHA、EPA、ビタミンA、ビタミンB2、カルシウム、コンドロイチン硫酸など

DHA(ドコサヘキサエンサン)は、がん予防やアレルギー症状の緩和、学習能力や記憶力の効用、コレステロール値の低下作用があると言われています。
コンドロイチン硫酸は、組織の働きを保ち老化防止、軟骨や関節、皮膚、などの弾力性を維持する働きがあると言われています。

鱧のお鍋の時は、鱧の頭や骨などから取ったおだしを使うのですが、これにはコラーゲンもたっぷり。
潤いをキープし、アンチエイジングへの期待も高まりますね♪

もし鱧を手に入れる事があれば、骨と頭でぜひスープを取って使ってみて下さい。
1度さっと湯通ししてからスープを取ると生臭みも無く美味しいスープが取れますよ。

メインブログでも鱧の料理について紹介していますので、良かったらお立ちより下さいませ。
梅雨が明けたら鱧!この夏最初の鱧しゃぶ

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
次はいよいよ「大暑」
夏本番!といった感じですね。
元気にこの夏も過ごしたいものです。

それではまた次回に!


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by yuri_yakuzen | 2013-07-17 14:14 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

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