ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



カテゴリ:二十四節気(2013年度)( 72 )


32候:小暑次候「蓮始開」~蓮根のお粥。

本日7月12日から7月16日までは「小暑」の次候です。

日本の略本暦では「蓮始開」(蓮の花が開き始める)
中国の宣明暦では「蟋蟀居壁」(キリギリスが壁で鳴く)

とありました。

蓮といえば、馴染みのあるのは花よりその地下茎である「蓮根(レンコン)」だと思いますが、薬膳でもとても良く使われる食材の1つです。
特に「蓮の実」「蓮子」と言い生薬として用いられています。

【蓮子】
[性味]甘/渋/平
[帰経]脾、腎、心
[効能]補脾止瀉、益精固腎、養心安神など

蓮根の性味は「甘寒」なのですが、加熱すると「甘平」に。
蓮の実と同様で止瀉や補脾などの作用の他、潤いを与え、体の余分な熱も取ってくれます。

蓮の実は固いので水に戻してから使用します。
蓮の実は普通に売っていないと言う事もあって普段使いはしないのですが、蓮根のお粥はよく作って食べています。
お腹がちょっと…と感じた時は、蓮根のお粥に蓮の実をプラスする事もあります。
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写真は蓮根のお粥に蓮の実を戻して砕いたものもプラスしたもの。
体力回復や疲労、倦怠にも作用のある長芋も入っています。

我が家では「お粥=病気の時の食事」と言う位置づけではないので、普段から色々なお粥を食べているのですが、唯一のこのお粥は体調が悪い時に作っているお粥の様な気がします。

薬膳の考え方は食材全てに何らかの効能があるとしているので、料理の方法は和食でもイタリアンでもフレンチでももちろん構いません。
生薬を沢山使えば薬膳!と言うものでも無いですし、自分の体調に合わせたものを摂るのが薬膳の第1歩だと思います。
が、蓮の実が登場すると、何となく「薬膳っぽくなったなぁ…」なんて思ってしまいます。

小暑が終われば大暑がやってきます。
まだまだ暑さ本番で、熱中症や脱水症状などへの予防が必要になってきますね。
冷たいものの摂りすぎで体調を崩さない様にも気をつけたい所です。


最後までお付き合い下さりありがとうございます。
それではまた次回に!


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by yuri_yakuzen | 2013-07-12 07:25 | 二十四節気(2013年度)

31候:小暑初候「温風至」~七夕と七夕素麺。

本日7月7日から7月22日までは、二十四節気の「小暑」です。
昨日関東地方が梅雨明けになりましたが、そろそろ梅雨が明けて、本格的な夏になる頃です。

立春から始めたこの「薬膳菜時記」のブログですが、七十二候はもう31を数えました。
本日7月7日から7月11日までは小暑の初候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「温風至」(あつかぜいたる)

とあります。
風は風でも熱を帯びた風が吹き、昨日などもそうでしたが息を吸い込むと体の中に熱が入ってくるようなそんな感覚でした。

梅雨の時期は「湿」が体に入り込む「湿邪」によって、むくみや腰が重だるるいといった下半身に影響が出やすいのですが、梅雨も明け本格的な夏到来で、その象徴は湿から「暑(暑邪)」にかわってきます。

「暑」は上へ上る性質があり、「暑邪」に侵されるとのぼせや高熱、目の充血を伴う痛み、頭痛、口の渇きなど、今度は身体の上部に影響が出て来ます。
また同時に、現代ではエアコンなどの風により身体に冷えをもたらすので、涼性のものなどを取り入れて身体の熱を取る事も重要な反面、冷たいものを取りすぎて身体を冷やしすぎたり、脾胃に負担をかけない様に気をつけなければいけませんね。

さて…本日は「七夕」と言う事で、色々なイベントが行われているのではないかと思います。
私は子供の頃から七夕は「七夕素麺」と言うものを食べておりました。

この「七夕素麺」に関しては諸説は色々ある様ですが、平安時代から宮中の七夕行事にお供え物として素麺の原型と言われる「索餅」(さくへい)と言うものが使われており、それが庶民達の間にも広まっていったのだとか。
また、七夕にお素麺を食べる事で大病にかからないとされていたそうです。
今のお素麺とは形も食べ方も違うとは思いますが、こういう古くからある行事は、大切にしたいなぁと思います。

写真は3年前に作った七夕素麺です♪
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天の川に見立てたお素麺を、美味しいお塩と水で作った水ゼリーに閉じ込めました。

レシピは下記リンクよりお入り下さいませ^-^
ふるふる水ゼリーで、七夕素麺の天の川見立て(2010年7月8日)
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さて、そんな素麺は小麦粉で出来ています。

【小麦】
[性味]甘/涼
[帰経]心脾腎
[効能]養心、安神、清熱、止瀉、補腎

と言う事で、お素麺は、喉越しもよく冷たいつゆと共に頂けば、火照った体もすっと熱が冷めて気持ちの良いものです。
が、食べ過ぎるとたちまち身体を冷やしてしまうので、何事も「過ぎたるは…」で摂りすぎには注意ですね。


今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
このブログを綴る事で、中医学を始めこれまでに学んできた事のおさらいや、改めて勉強になっている事も多く、勉強すればするほど楽しい世界だなと思っています。
少しずつこのブログを訪れて下さる方も増えており、毎回の更新、少しドキドキしながら行っています。

先日まですっきりしない空模様でしたが、本日はとても良い天気です。
良い1日になりそうな、そんな朝の始まりです。
それではまた次回に♪

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by yuri_yakuzen | 2013-07-07 08:43 | 二十四節気(2013年度)

30候:夏至末候「半夏生」~蛸で補気補血そして美肌。

本日7月2日から7月6日までは「夏至」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に「半夏生」(烏柄杓が生える)

とありました。
夏至の日から数えて11日目は「半夏生」と呼ばれる日で、この時期に「カラスビシャク」と言う薬草が生える事からついた名前だそうです。
「半夏生」の「半夏」がカラスビシャクの和名で「半夏生ず」から「半夏生」

半夏も生薬で、サトイモ科(Araceae)カラスビシャクコルク層を除いた塊茎を乾燥したものを使います。

【半夏】
[効能]鎮嘔、鎮吐、鎮静、鎮咳、去痰、唾液分泌亢進
[用法]胃内停水、慢性胃炎、悪阻、不眠、精神的ストレスなど
[性味]辛、温
[処方]小半夏加茯苓湯、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯など

さて本日「半夏生」は、関西では「蛸」を食べる習慣があるんです。
といってもこれも地域地域で違うので、関西全域と言う訳ではないのですが、不思議な事に私の姉は蛸を食べる習慣があり、私にはそれがなかったんですよねぇ。

なので私自身、半夏生=蛸 と言う関連が全然無かったのですが、折角四季折々のものに触れているのだし…と言う事で、近年になってから、半夏生の日の蛸の習慣を取り入れる様になりました。

ただ、蛸は夏のイメージが強く、特に「タコ飯」は我が家では夏食べると言う位置づけになっています。

薬膳で蛸は、

[性味]甘鹹/涼
[帰経]脾肝
[効能]補気、補血、収斂、生肌、強筋骨

とあり、涼性と言う事もあって体を冷やしてくれるので、夏にはぴったりの食材です。
また美肌にも効能があるので、女性には嬉しい食材ですね^-^
「補」は文字通り「補う」と言う事なので、不足している血やエネルギーを補うという意味でもあります。
気力の衰えを感じた時にぜひ。

蛸=夏のイメージと言うのは、あながち間違ってもいなかったのかな?なんて事を思いますが、タコ飯を夏に食べると言う事もあって、枝豆を組み合わせる事が多いです。
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写真のたこ飯のレシピはこちら↓よりお入り下さいませ^-^
枝豆入りの蛸めし(2011年8月)

枝豆は、弱った胃腸の働きを整えてくれるので、梅雨の湿度の影響で胃腸の機能も低下しやすいこの時期には、小まめに取り入れたい食材の1つですね。
タコ飯に刻んだミツバや紫蘇などを加えると、香りも良く食欲の無い時でも食べやすくなり、また気を巡も良くなるのでお勧めです♪

【蛸を使ったレシピ】

枝豆入りの蛸めし(2011年8月)
酢橘香るタコの和風ペペロンチーノ
蕎麦粉と蕎麦湯のたこ焼き
蛸のしゃぶしゃぶ
タコのガリシア風


本日も最後までお読み下さりありがとうございました♪
あっと言う間に7月に入り、今月も1ヶ月がすぐ過ぎ去っていきそうです。
少しでも自然を感じながら、そして季節の移ろいを楽しむ余裕を持ちたいなぁ、などと思います。

それではまた次回に!





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by yuri_yakuzen | 2013-07-02 11:06 | 二十四節気(2013年度)

29候:夏至次候「乃東枯」~陰陽転化と夏枯草と湿邪。

本日6月26日から7月1日までは「夏至」の次候です。

日本の略本暦では「菖蒲華」(あやめ はなさく)
中国の宣明暦では「蜩始鳴」(せみ なきはじめる)(

とありました。
次候の期間を入力していて、もう月末!?とちょっとびっくりしました。
1ヶ月あっと言う間ですね。

蝉と言えば、梅雨が明けると蝉の声が聞こえてくる様なイメージです。
子供の頃だと「蝉の声=夏休みの始まり」と言う感じでした。

蝉も菖蒲も生薬で存在するものなのですが、蝉は大型セミ類の「抜け殻」を使います。
「蝉退(せんたい)」と言う名前で、漢方薬局などに行くと、時々展示してあったりします。
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瓶の中はあの抜け殻が入っていますよ~^^;

折角写真をアップしたので、効能などもちょっとまとめておきたいと。

【蝉退(せんたい】
分類:辛涼解表薬
性味:甘/寒
帰経:肺肝
効能:疏風熱、透疹、明目、熄風止痙

続いて「菖蒲」(あやめ)ですが、同じ字で「しょうぶ」と読みますよね。
アヤメは、アヤメ科アヤメ属なのですが、ショウブはサトイモ科のショウブ属なんです。
花はアヤメ、葉はショウブ…と言うイメージだったのですが、全然別物だったとは…とちょっとびっくり。

ショウブの葉は菖蒲湯で端午の節句に使われますが、これは

まっすぐな葉が刀に似ており、邪気を祓うような爽やかな香りを持つ事から男の子には縁起のいい植物とされた為

と言う意味があるそうです。
生薬で用いられrのは「石菖蒲」といって、ショウブの根を用いるのだそうです。

【石菖蒲(せきしょうぶ)】

分類:開竅薬
性味:辛/温
帰経:心胃
効能:開窮寧心、化湿和胃

日本の略本暦、中国の宣明暦共に今回は生薬の名前を発見したので、何だか生薬の話題になってしまいました。

さて、本日は雨模様なのですが、いつにもまして湿度も高くすっきりしません。
湿(湿気)による邪気の事を「湿邪」と言うのですが、今日の様に湿度が高い日の他、雨にあたったり、濡れたものを長時間来ている、水中での作業etcなども湿邪を呼んでしまいます。

湿邪は、体内に水分がたまりうまく排出されず気血の流れが悪くなる状態を指しています。
湿邪は水が下へ流れるのと同じで、身体の下部に流れる為、下半身のむくみや脾胃(消化器系)の不調が出やすくなり、下痢や食欲不振を引きおこしがちになります。

今日みたいな日の我が家の食卓は、炊飯時に加える雑穀に豆類を入れる事が多いです。
利水作用の高い小豆や黒豆などといった具合です。

下の写真は極小黒豆と言う小豆大の黒豆を入れたご飯で、今日の朝食とお弁当に使いました。
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一晩水に浸しておけば、後は炊飯時に一緒に炊けるので、下茹での必要が無くとても便利なんです。
ご飯にはこの他、ひき割りにしたはと麦なども一緒に入れています。

毎日のお弁当や朝食については、お弁当ブログで別途毎日アップしていますので、良かったらそちらにも遊びにいらして下さい♪

ゆりぽむ通信別館~弁当館~


最後までお読み下さりありがとうございました!
それではまた次回に♪



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by yuri_yakuzen | 2013-06-26 12:15 | 二十四節気(2013年度)

28候:夏至初候「乃東枯」~陰陽転化と夏枯草。

本日6月21日から7月6日までは二十四節気の「夏至」です。
夏至の初候は6月26日までです。
太陽が最も高く昇り、1年でいちばん日が長くなる日で、陰陽で言う所の「陽」のピークです。

1年を「陰陽」に分けると、1年でいちばん日の短い「冬至」から1年でいちばん日の長くなる「夏至」までが「陽」で、「夏至」」から「冬至」に向かっては「陰」となります。
冬至の日から陽がスタートし、夏至の日から陰のスタートと言う訳ですね。

農便覧には「陽熱至極し、又、日の長きのいたりたるをもってなり」とあります。

さて本日の夏至の初候ですが、

日本の略本暦では「乃東枯」(夏枯草が枯れる)
中国の宣明暦では「鹿角解」(鹿が角を落とす)

とありました。
中国の暦をちょっと調べてみたら、雄鹿の角と言うのは「陽の象徴」なのだそう。
陽が極まっている様を表しているのでしょうか。

陰陽学説では、対立する陰陽が極まると反対の性質に変化すると考え、それを「陰陽の転化」と言います。
夏の陽気が極まれば、陰に変化し冬へ向かうと言う事なんですね。

そして日本の暦の「乃東枯」(夏枯草が枯れる)ですが、こちらは「夏枯草」と言う言葉が出て来て居ます。

日差しが強くなると、ウツボグサが枯れて「夏枯草」と言う生薬になると言う事なんです。
夏枯草は「かごそう」または「かこそう」と読みます。
シソ科の植物で、北海道から沖縄の日本各地と、中国大陸など温帯地方の山野や草原に自生する多年草です。
生薬として使う部分は花穂と言う事なのですが、全草も使用する事もある模様です。


■夏枯草プロフィール
[出典]神農本草経 下品
[別名]夕句(せきく)、燕面(えんめん)、乃東(ないとう)
[成分]ウルソール酸(ursolic acid)の配糖体、無機成分としてカリウム塩を豊富に含む
[効能]消炎、清肝、散結、降圧利尿、明目
[用法]水腫、黄疸、高血圧、膀胱炎
[性味]苦・辛、寒
[帰経]肝・胆
[処方]夏枯草湯、夏枯草膏
[産地]日本、韓国、中国

日本では主に残尿感や排尿に関して用いられている模様ですね。

と、夏至のスタートは生薬のプロフィールになってしまいましたが、本日は台風4号の影響もあり1日天気は大荒れの模様。
大きな被害の無い事を祈るばかりです。



最後までお読み下さりありがとうございました!





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by yuri_yakuzen | 2013-06-21 11:11 | 二十四節気(2013年度)

27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。

本日6月16日から6月21日までは二十四節気「芒種」の末候です。

日本の略本暦では「梅子黄」(うめのみきなり)
中国の宣明暦では「反舌無声」(うぐいすがなかなくなる)

とありました。

先日、南高梅についての講座を受講してきました。
梅干し作りもその時に行ったのですが、まさにその梅が「梅子黄」に相応しい色でした。
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この時期は梅のシーズンという事で、あちこちの店頭で梅が並んでいます。
梅はバラ科サクラ属で、これと同じ種類のものには、桃やさくらんぼ(桜桃)があります。

さくらんぼもこの時期に店頭に並び始め、その可愛い色についつい引き寄せられてしまいます。
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梅の黄色も綺麗ですが、さくらんぼのこの色も可愛いですよね。

そんなさくらんぼは、性味は「甘温」で補中、補気などの効能が挙げられています。
夏の食養生の中には「補気」も必要なので、今が旬のさくらんぼもぜひ食べておきたいですね。
果物で温性のものは結構少ないので、さくらんぼは貴重な存在かも?

…お値段もお高いですけどね。

写真は去年作ったさくらんぼのジャムなのですが、そのまま食べても美味しいさくらんぼ。
ちょっと多く頂いた事もあって、ジャムも作りました。
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ヨーグルトやパンなどに使う他、我が家ではもっぱら料理にこれを使用していました。
甘酢あんを作るのに少量プラスすると、フルーティな仕上がりになるんですよ。

今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に♪



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by yuri_yakuzen | 2013-06-16 10:29 | 二十四節気(2013年度)

26候:芒種次候「腐草為蛍」~鮎飯。

本日6月11日から6月15日までは、二十四節気「芒種」の次候です。

日本の略本暦では「腐草為蛍」(ふそうほたるとなる)
中国の宣明暦では「鵙始鳴」(もずはじめてなく)

とありました。
先日あたりから、蛍を見てきたという話をちらほらと聞く様になり、いよいよ夏だなぁ…などと思っておりました。

さて、先日からの梅雨入りで、雨が続くかなと思ったら意外にも天気が続いております。
が、やはりこのシーズンのお天気は湿度も高く、ふいてくる風も湿度が高く感じられます。

とても苦手な季節なのですが、梅雨入りの頃からのお楽しみがいくつかあります。
そのうちの1つが「鮎」です。

梅雨のこの気候は嬉しくは無いけれど、鮎は嬉しい♪
特に、鮎の一夜干しを炊きこみご飯にした、鮎飯が大好きで、この季節のお楽しみとなっています。

作り方も至って簡単で、焼いた鮎を炊飯時に乗せて炊くだけ。
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鮎から良いお出汁が出てとても美味しい炊きこみご飯になります。
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私は酢橘や大葉などと添えるのが好きですが、梅干しを混ぜ込むのも美味しいです。

そんな鮎ですが、性味は「甘温」ではありますが、帰経は「脾胃」で「利水」「消腫」などの効能があります。
やはり旬の食材と言うものは、その季節にあったパワーを持っているものなのでしょうか。
旬のものをしっかり摂って、元気で夏を乗り越えたいですね。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
それではまた次回に♪

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by yuri_yakuzen | 2013-06-11 12:58 | 二十四節気(2013年度)

25候:芒種初候「螳螂生」~甘温助湿。

本日6月5日から20日までは、二十四節気の「芒種」となります。
稲などの芒(穂)のある穀物の種まきの頃で、今年はちょっと早めの梅雨入りでしたが、梅雨入りも今の時期ぐらいから。

6月5日から6月10日までは「芒種」の初候で

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

螳螂生(かまきりしょうず)

とありました。

小さなカマキリでも、立派にあの形をしているんですよねぇ。
今もそうですが、子供の頃からカマキリってとっても怖くて、見ると逃げ出していました。
草木のある所ばかりでなく、普通に道ばたなどで遭遇する事があり、とても恐怖でした。
カマキリと遭遇すると、恐怖で心臓がバクバクしていました。

さて…夏の五臓といえば「心」です。
カマキリと遭遇しなくても、夏は心臓の活動が活発になると同時に、湿度が高くなりその影響で胃腸の機能は低下していきます。

夏の食養生については、3つ前の「22候:夏の食養生」で、具体的な食材などを挙げていますので、そちらをご覧頂くとして、今日は夏を元気に乗り切るポイントとして「控えた方が良いもの」について紹介したいと思います。

漢方医学では、「甘温助湿」と言って、甘味で温熱の食物は体に湿気をためやすいので控えるとあります。
食材も甘温のものは色々ありますが、羊肉などはその代表格でしょうか。
湿をためやすい甘温性の食材を使う際は、利湿作用のある食材を組み合わせてバランスを取る事を意識しておくと良いでしょう。

特にこの時期は、湿度が上がっていると言う事もあって、他の季節に比べると湿をため込んでしまいやすいので、日頃から意識して摂る事を心がけたいですね。

利湿作用のある食材には、
はと麦、もやし、緑豆、きゅうり、冬瓜、若芽、西瓜、セロリ、小豆、トウモロコシなど
があります。
特にトウモロコシのヒゲは利水作用が高く、「玉蜀黍」として生薬としても使われています。

夏になるとよくわが家で作っているご飯に「とうもろこしご飯」があります。
とうもろこしのヒゲも一緒に炊き込んでいます。
写真はとうもろこしご飯と焼きとうもろこしご飯です。
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加える雑穀も、ひき割りはと麦やひき割りトウキビなどを加えています。

その他、緑豆とひき割りトウキビなどを合わせたご飯なども登場します。
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これらは、わが家の夏の薬膳ご飯でもありますが、とうもろこしは季節の食材でもあるので、この時期にはぜひ食べたい食材の1つ。

Cpicon むくみ解消!とうもろこしご飯。 by ゆりぽむ
Cpicon むくみ解消!焼きとうもろこしご飯。 by ゆりぽむ

そろそろ店頭にとうもろこしも並び始めたので、とうもろこしご飯の季節になってきました♪
旬の食材というのは、その季節季節で体も欲しているものなんだなぁと思う今日この頃です。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
次回はまた5日後に!




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by yuri_yakuzen | 2013-06-05 12:32 | 二十四節気(2013年度)

24候:小満末候「麦秋至」~夏の養生法について。

本日5月31日から6月4日までは「小満」の末候です。

日本の略本暦では「麦秋至」(ばくしゅういたる)
中国の宣明暦では「小暑至」(ようやく暑さが加わり始める)

とありました。

日本では「麦が熟して麦秋となる」とあり、まだ5月なのに秋の文字?と思わず首を傾げてしまいましたが、この時期は麦の収穫の時期なのだそうで、麦にとっては「(収穫の)秋」と言う意味なのだそう。
二毛作をされている農家にとっては、麦秋はとても短く、この収穫を終えてもうひと仕事となります。
今年は例年よりも早い梅雨入りになってしまったので、一息つく暇もなさそうです。

早い梅雨入りは、どんな夏の訪れになるのか色々と気になる所ですが、前回の続き、夏の養生について少しまとめてみたいと思います。

夏の養生法として、前回この4つを挙げました。
これは中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に書かれている季節の養生で、こんな風に書かれています。

「夜臥早起 無厭於日 使志無怒 使華英成秀 使気得泄」(素問:四気調神大論)

・夜は遅く寝ることがあっても、朝は日の出とともに早く起きる。
・炎天下の暑いところに長時間いないように気をつける。
・物事にイライラせず、いつも愉快に過ごすのがよい。
・適当な運動をして陽気である汗をかくこと。


これらに背くと、夏によく活動する心気が痛んでしまい、秋になって瘧(おこり)になるとあります。

前回はこの中からピックアップし、またちょっと付け加えた形でこんな事を並べました。

・夜は少し遅く寝て、朝は早く起きる
・イライラせず気持ちよく過ごす
・体を動かし、適度な汗をかく
・冷えに注意する


夜は少し遅く寝て…と言うのは、昔の人は日の入りと共に寝て、日の出と共に起きる…といった生活だったと思うのですが、この時期は日の入りが遅くなるので、おのずと就寝時間も遅くなる…と私的に解釈しましたが、どちらにせよ、今の時代では日の入りと共に就寝は無理ですよね。

それでも出来るだけ「今日」のうちには就寝したいと思いますし、朝も早めに起きたいなぁと思います。
先日良いタイミングでの就寝と起床が続いていたのですが、睡眠時間やタイミングの調子が良いと、1日の調子も全然違ってくるんですよね。

イライラするのも、夏は暑さも手伝ってなかなかイライラが収まらない気がするんですよね。
これは出来ればどの季節もイライラせず穏やかに過ごしたいものです。

また、体を動かして適度な汗をかくというのは、普通に考えても体には必要な事として捉えられますが、夏は陽気が一番強くなる時期でもあるので、体内の陽気も外に発散させたないと体に篭もってしまいます。
体内で陽気が多い所は、心や肺と言う事なので、心に熱がこもると心臓を悪くしたり、肺に篭もると咳が出たりします。
秋になってから、咳が出て…と言う人は、夏の養生不足が原因かもしれません。
(逆之則傷心 秋爲瘧 奉收者少 冬至重病 「素問:四気調神大論」)

問題は、汗をかく…って、現代では結構難しくなってきている様な気がします。
夏はどこにいってもクーラーが効いているので、なかなか汗もかけず場合によったら、クーラー病などと言われる様に冷えからくるものもあると思います。
後は、冷たいものの取りすぎなども確実に体に影響を与えてしまいます。

夏の過ごし方は、エアコンの効いた部屋に篭もってばかりではなく、暑さを感じ、体を動かし汗をかいて発散し、イライラする事なく、と言う事ですね。

七十二候に合わせて5日に1度の更新となっていますが、こちらに訪れて下さる方もいらっしゃり、嬉しい様な恥ずかしい様な…で、綴っております。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。

次回は夏の食養生の注意事項について書こうかなと思います。
それではまた5日後に!




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by yuri_yakuzen | 2013-05-31 00:16 | 二十四節気(2013年度)

23候:小満次候「紅花栄」~夏支度と夏の養生法。

本日5月26日から5月30日までは「小満」の次候です。

日本の略本暦では「紅花栄」(べにばなさかう:紅花が盛んに咲く)
中国の宣明暦では「靡草死」(薺(なずな)など田に生える草が枯れる)

とありました。
盛んに咲く話と枯れる話と…これまた対極にあるなぁ、なんて事を思いつつ暦を眺めておりました。

紅花と言えば、薬膳でも用いられるもので「べにばな」ではなく「こうか」と言う言い方をしています。
紅花は、体内の血のめぐりを整える働きが期待でき、漢方薬でも婦人病や血行不良や冷え性、更年期障害などに用いられています。

以前良く使っていたDHCの「気血水」タイプ別のカレーのフレークがあるのですが、これの「血」タイプ(血の巡りが悪い人向けのもの)に、紅花が使われていました。
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(写真一番右側のが紅花の入ったカレーフレーク「血」タイプです)

薬膳を勉強し始めた時、このカレーに入っている素材を見ながら、自分でも調合してみたりなんて事をしておりました。

さて…そろそろ衣替えの季節、春物から夏物への切り替わりです。
衣類はちょっと早めでしたが先日行ったので、今週末は食器関連の季節ものを使いやすい所に入れ替えなど行いました。
箸置きなども春のものから夏のものへ、ガラス食器なども頻度があがるのでよく使うものは出しやすい所に…といった感じです。

写真は、お気に入りの箸置きです。
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夏の箸置きで季節ものなので、夏の間はちょこちょこ登場する箸置きです^-^

身の回りの夏支度が終わったら、体も夏に向けて準備していかなくちゃですね。
夏の時期は暑さと湿度で気分も落ち着かず、不安定な精神にもなりがちです。
夏を快適に過ごせる様、夏の養生を取り入れたいものですね。

これからエアコンなどもフル稼働してくるので、自分で調整出来ない場などでの冷えに気をつけたり、また汗も沢山かくので津液の消耗にも注意したい所です。

来週あたりには早い所は梅雨入りしそうだと、先日の天気予報でちらりと聞いたのですが、梅雨に入ると湿度が上がってくるので、体の内外共に湿気対策も必要になってきますね。

夏の養生法としては

・夜は少し遅く寝て、朝は早く起きる
・体を動かし、適度な汗をかく
・イライラせず気持ちよく過ごす
・冷えに注意する


と言った事が挙げられています。
次でそれぞれの説明していきたいと思います。

それではまた5日後に!
最後までお読みくださりありがとうございました^-^



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by yuri_yakuzen | 2013-05-26 12:15 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
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数あるブログの中から、当ブログにお越し頂きありがとうございます。

食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

ゆるゆると綴って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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