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29候:夏至次候「乃東枯」~陰陽転化と夏枯草と湿邪。

本日6月26日から7月1日までは「夏至」の次候です。

日本の略本暦では「菖蒲華」(あやめ はなさく)
中国の宣明暦では「蜩始鳴」(せみ なきはじめる)(

とありました。
次候の期間を入力していて、もう月末!?とちょっとびっくりしました。
1ヶ月あっと言う間ですね。

蝉と言えば、梅雨が明けると蝉の声が聞こえてくる様なイメージです。
子供の頃だと「蝉の声=夏休みの始まり」と言う感じでした。

蝉も菖蒲も生薬で存在するものなのですが、蝉は大型セミ類の「抜け殻」を使います。
「蝉退(せんたい)」と言う名前で、漢方薬局などに行くと、時々展示してあったりします。
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瓶の中はあの抜け殻が入っていますよ~^^;

折角写真をアップしたので、効能などもちょっとまとめておきたいと。

【蝉退(せんたい】
分類:辛涼解表薬
性味:甘/寒
帰経:肺肝
効能:疏風熱、透疹、明目、熄風止痙

続いて「菖蒲」(あやめ)ですが、同じ字で「しょうぶ」と読みますよね。
アヤメは、アヤメ科アヤメ属なのですが、ショウブはサトイモ科のショウブ属なんです。
花はアヤメ、葉はショウブ…と言うイメージだったのですが、全然別物だったとは…とちょっとびっくり。

ショウブの葉は菖蒲湯で端午の節句に使われますが、これは

まっすぐな葉が刀に似ており、邪気を祓うような爽やかな香りを持つ事から男の子には縁起のいい植物とされた為

と言う意味があるそうです。
生薬で用いられrのは「石菖蒲」といって、ショウブの根を用いるのだそうです。

【石菖蒲(せきしょうぶ)】

分類:開竅薬
性味:辛/温
帰経:心胃
効能:開窮寧心、化湿和胃

日本の略本暦、中国の宣明暦共に今回は生薬の名前を発見したので、何だか生薬の話題になってしまいました。

さて、本日は雨模様なのですが、いつにもまして湿度も高くすっきりしません。
湿(湿気)による邪気の事を「湿邪」と言うのですが、今日の様に湿度が高い日の他、雨にあたったり、濡れたものを長時間来ている、水中での作業etcなども湿邪を呼んでしまいます。

湿邪は、体内に水分がたまりうまく排出されず気血の流れが悪くなる状態を指しています。
湿邪は水が下へ流れるのと同じで、身体の下部に流れる為、下半身のむくみや脾胃(消化器系)の不調が出やすくなり、下痢や食欲不振を引きおこしがちになります。

今日みたいな日の我が家の食卓は、炊飯時に加える雑穀に豆類を入れる事が多いです。
利水作用の高い小豆や黒豆などといった具合です。

下の写真は極小黒豆と言う小豆大の黒豆を入れたご飯で、今日の朝食とお弁当に使いました。
f0250305_12122120.jpg

一晩水に浸しておけば、後は炊飯時に一緒に炊けるので、下茹での必要が無くとても便利なんです。
ご飯にはこの他、ひき割りにしたはと麦なども一緒に入れています。

毎日のお弁当や朝食については、お弁当ブログで別途毎日アップしていますので、良かったらそちらにも遊びにいらして下さい♪

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最後までお読み下さりありがとうございました!
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by yuri_yakuzen | 2013-06-26 12:15 | 二十四節気(2013年度)

28候:夏至初候「乃東枯」~陰陽転化と夏枯草。

本日6月21日から7月6日までは二十四節気の「夏至」です。
夏至の初候は6月26日までです。
太陽が最も高く昇り、1年でいちばん日が長くなる日で、陰陽で言う所の「陽」のピークです。

1年を「陰陽」に分けると、1年でいちばん日の短い「冬至」から1年でいちばん日の長くなる「夏至」までが「陽」で、「夏至」」から「冬至」に向かっては「陰」となります。
冬至の日から陽がスタートし、夏至の日から陰のスタートと言う訳ですね。

農便覧には「陽熱至極し、又、日の長きのいたりたるをもってなり」とあります。

さて本日の夏至の初候ですが、

日本の略本暦では「乃東枯」(夏枯草が枯れる)
中国の宣明暦では「鹿角解」(鹿が角を落とす)

とありました。
中国の暦をちょっと調べてみたら、雄鹿の角と言うのは「陽の象徴」なのだそう。
陽が極まっている様を表しているのでしょうか。

陰陽学説では、対立する陰陽が極まると反対の性質に変化すると考え、それを「陰陽の転化」と言います。
夏の陽気が極まれば、陰に変化し冬へ向かうと言う事なんですね。

そして日本の暦の「乃東枯」(夏枯草が枯れる)ですが、こちらは「夏枯草」と言う言葉が出て来て居ます。

日差しが強くなると、ウツボグサが枯れて「夏枯草」と言う生薬になると言う事なんです。
夏枯草は「かごそう」または「かこそう」と読みます。
シソ科の植物で、北海道から沖縄の日本各地と、中国大陸など温帯地方の山野や草原に自生する多年草です。
生薬として使う部分は花穂と言う事なのですが、全草も使用する事もある模様です。


■夏枯草プロフィール
[出典]神農本草経 下品
[別名]夕句(せきく)、燕面(えんめん)、乃東(ないとう)
[成分]ウルソール酸(ursolic acid)の配糖体、無機成分としてカリウム塩を豊富に含む
[効能]消炎、清肝、散結、降圧利尿、明目
[用法]水腫、黄疸、高血圧、膀胱炎
[性味]苦・辛、寒
[帰経]肝・胆
[処方]夏枯草湯、夏枯草膏
[産地]日本、韓国、中国

日本では主に残尿感や排尿に関して用いられている模様ですね。

と、夏至のスタートは生薬のプロフィールになってしまいましたが、本日は台風4号の影響もあり1日天気は大荒れの模様。
大きな被害の無い事を祈るばかりです。



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by yuri_yakuzen | 2013-06-21 11:11 | 二十四節気(2013年度)

27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。

本日6月16日から6月21日までは二十四節気「芒種」の末候です。

日本の略本暦では「梅子黄」(うめのみきなり)
中国の宣明暦では「反舌無声」(うぐいすがなかなくなる)

とありました。

先日、南高梅についての講座を受講してきました。
梅干し作りもその時に行ったのですが、まさにその梅が「梅子黄」に相応しい色でした。
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この時期は梅のシーズンという事で、あちこちの店頭で梅が並んでいます。
梅はバラ科サクラ属で、これと同じ種類のものには、桃やさくらんぼ(桜桃)があります。

さくらんぼもこの時期に店頭に並び始め、その可愛い色についつい引き寄せられてしまいます。
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梅の黄色も綺麗ですが、さくらんぼのこの色も可愛いですよね。

そんなさくらんぼは、性味は「甘温」で補中、補気などの効能が挙げられています。
夏の食養生の中には「補気」も必要なので、今が旬のさくらんぼもぜひ食べておきたいですね。
果物で温性のものは結構少ないので、さくらんぼは貴重な存在かも?

…お値段もお高いですけどね。

写真は去年作ったさくらんぼのジャムなのですが、そのまま食べても美味しいさくらんぼ。
ちょっと多く頂いた事もあって、ジャムも作りました。
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ヨーグルトやパンなどに使う他、我が家ではもっぱら料理にこれを使用していました。
甘酢あんを作るのに少量プラスすると、フルーティな仕上がりになるんですよ。

今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に♪



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by yuri_yakuzen | 2013-06-16 10:29 | 二十四節気(2013年度)

26候:芒種次候「腐草為蛍」~鮎飯。

本日6月11日から6月15日までは、二十四節気「芒種」の次候です。

日本の略本暦では「腐草為蛍」(ふそうほたるとなる)
中国の宣明暦では「鵙始鳴」(もずはじめてなく)

とありました。
先日あたりから、蛍を見てきたという話をちらほらと聞く様になり、いよいよ夏だなぁ…などと思っておりました。

さて、先日からの梅雨入りで、雨が続くかなと思ったら意外にも天気が続いております。
が、やはりこのシーズンのお天気は湿度も高く、ふいてくる風も湿度が高く感じられます。

とても苦手な季節なのですが、梅雨入りの頃からのお楽しみがいくつかあります。
そのうちの1つが「鮎」です。

梅雨のこの気候は嬉しくは無いけれど、鮎は嬉しい♪
特に、鮎の一夜干しを炊きこみご飯にした、鮎飯が大好きで、この季節のお楽しみとなっています。

作り方も至って簡単で、焼いた鮎を炊飯時に乗せて炊くだけ。
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鮎から良いお出汁が出てとても美味しい炊きこみご飯になります。
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私は酢橘や大葉などと添えるのが好きですが、梅干しを混ぜ込むのも美味しいです。

そんな鮎ですが、性味は「甘温」ではありますが、帰経は「脾胃」で「利水」「消腫」などの効能があります。
やはり旬の食材と言うものは、その季節にあったパワーを持っているものなのでしょうか。
旬のものをしっかり摂って、元気で夏を乗り越えたいですね。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
それではまた次回に♪

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by yuri_yakuzen | 2013-06-11 12:58 | 二十四節気(2013年度)

25候:芒種初候「螳螂生」~甘温助湿。

本日6月5日から20日までは、二十四節気の「芒種」となります。
稲などの芒(穂)のある穀物の種まきの頃で、今年はちょっと早めの梅雨入りでしたが、梅雨入りも今の時期ぐらいから。

6月5日から6月10日までは「芒種」の初候で

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

螳螂生(かまきりしょうず)

とありました。

小さなカマキリでも、立派にあの形をしているんですよねぇ。
今もそうですが、子供の頃からカマキリってとっても怖くて、見ると逃げ出していました。
草木のある所ばかりでなく、普通に道ばたなどで遭遇する事があり、とても恐怖でした。
カマキリと遭遇すると、恐怖で心臓がバクバクしていました。

さて…夏の五臓といえば「心」です。
カマキリと遭遇しなくても、夏は心臓の活動が活発になると同時に、湿度が高くなりその影響で胃腸の機能は低下していきます。

夏の食養生については、3つ前の「22候:夏の食養生」で、具体的な食材などを挙げていますので、そちらをご覧頂くとして、今日は夏を元気に乗り切るポイントとして「控えた方が良いもの」について紹介したいと思います。

漢方医学では、「甘温助湿」と言って、甘味で温熱の食物は体に湿気をためやすいので控えるとあります。
食材も甘温のものは色々ありますが、羊肉などはその代表格でしょうか。
湿をためやすい甘温性の食材を使う際は、利湿作用のある食材を組み合わせてバランスを取る事を意識しておくと良いでしょう。

特にこの時期は、湿度が上がっていると言う事もあって、他の季節に比べると湿をため込んでしまいやすいので、日頃から意識して摂る事を心がけたいですね。

利湿作用のある食材には、
はと麦、もやし、緑豆、きゅうり、冬瓜、若芽、西瓜、セロリ、小豆、トウモロコシなど
があります。
特にトウモロコシのヒゲは利水作用が高く、「玉蜀黍」として生薬としても使われています。

夏になるとよくわが家で作っているご飯に「とうもろこしご飯」があります。
とうもろこしのヒゲも一緒に炊き込んでいます。
写真はとうもろこしご飯と焼きとうもろこしご飯です。
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加える雑穀も、ひき割りはと麦やひき割りトウキビなどを加えています。

その他、緑豆とひき割りトウキビなどを合わせたご飯なども登場します。
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これらは、わが家の夏の薬膳ご飯でもありますが、とうもろこしは季節の食材でもあるので、この時期にはぜひ食べたい食材の1つ。

Cpicon むくみ解消!とうもろこしご飯。 by ゆりぽむ
Cpicon むくみ解消!焼きとうもろこしご飯。 by ゆりぽむ

そろそろ店頭にとうもろこしも並び始めたので、とうもろこしご飯の季節になってきました♪
旬の食材というのは、その季節季節で体も欲しているものなんだなぁと思う今日この頃です。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
次回はまた5日後に!




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by yuri_yakuzen | 2013-06-05 12:32 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
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食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

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