ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



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47候:秋分次候「蟄虫坏戸」~きのこで夏老け対策。

本日9月28日から10月2日までは「秋分」の次候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「蟄虫坏戸」(すごもりのむしとをとざす)

とありました。
虫が土中に掘った穴を塞ぐ、と言う事で本格的に秋の訪れといった所でしょうか。

ここ数日前から、いきなりひんやりし始めました。
先日、東京に行っていたのですが、その日は大阪よりもかなり気温が下がっていて寒いぐらいでびっくり。
気温差と乾燥から、空咳などが出るなど典型的な秋の症状が出始めました。

さて、秋を迎えておりますが、夏のを引きずっている方も多いのではないかと思います。
涼しくなり過ごしなっておりますが、現在「疲れているなぁ」とか「だるい」「やる気が出ない」などの気分を持った状態の場合は、夏の疲れを引きずっているかもしれません。

夏の暑さで大量の汗をかいたかもしれない今年の夏。
中医学の考え方では、汗をかく事で体中から「気」が流れていきます。
これが夏バテに繋がるのですが、気のチャージ(補気)をしておかないと、その疲れは顔にも出て来てしまいます。
夏の疲れを引きずったままの「夏老け」対策には、この季節の食材「きのこ」がとても強い味方。
ミネラル豊富、免疫力もアップ、そして低カロリーなのも嬉しいですし、しいたけや舞茸などは、補気してくれますので、きのこを取り入れるのはお勧めですよ。

我が家でも夏の終わりから頻繁に登場するのが「きのこ鍋」です。
3~4種類のきのこを組み合わせ、昆布出汁で作った醤油ベースのスープでお鍋にします。
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しいたけ、まいたけ、しめじなどのお馴染みのものから、「白木耳(しろきくらげ)」なども入れる事があります。
白木耳は潤いをチャージしてくれる「滋陰」「潤肺」の効能があり、秋の薬膳にはよく使われる食材です。

この他私は、山伏茸(ヤマブシタケ)と言うきのこが好きで、見かければ必ず買って来て入れています。
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ビジュアルがすごいですが、とても良いおだしが出るきのこなので気に入っています。

きのこは旨味の宝庫なのですが、複数のきのこを組み合わせる事で旨味がアップしていきます。
きのこのお鍋をベースに、秋のお勧め薬膳食材、例えば山芋やお豆腐などを加え、また辛味のあるものを少々取り入れると、エネルギーや血流を良くしてくれるので、生姜や葱などをトッピングするのもお勧めです。

きのこ鍋については、メインブログでも色々紹介していますので、良かったらお立ちより下さいませ。

自家製ドライきのこを使ってきのこ鍋
ヤマブシタケで、キノコとモツのうまうまちゃんこ鍋
ヤマブシタケ(山伏茸)で雲南の薬膳キノコ鍋
ヤマブシタケ(山伏茸)を使った絶品トムヤムクン鍋
薬膳キノコスープ

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回!



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by yuri_yakuzen | 2013-09-28 08:55 | 二十四節気(2013年度)

46候:秋分初候「雷乃収声」~推拿事始め。

本日9月23日から10月7日までは、二十四節気の「秋分」です。
農便覧では「陰陽の中分なれば也」とあり、昼と夜の長さが同じになる日なのですが、実際には昼の方が夜よりもちょっと長い様です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に「雷乃収声」(かみなりこえをおさむ)

とありました。

そういえば、「42候:処暑末候「禾乃登」~秋の養生法」で「雷の事を「稲妻」と言うのは、稲穂が実るこの時期に雷が多く、昔は雷が稲を実らせていると考えられていた事が由来になっているそうです。」と書いております。

42候は9月2日だったのですが、あれから3週間ほど経過し、知人から「休み明けには稲の収穫をするよ」なんて聞かされております。
季節を追いかけていると、本当に移り変わりが目まぐるしく、そしてとても楽しく、季節をしみじみ感じる事が出来ますね。

さて…今日は秋分だし、お彼岸と言う事もあってもう少し何か書きたかったのですが、実はこれを書いている数時間後には東京に行く予定があり、じっくり書き物が出来ません。

季節の養生に関して書きたかったのですが、あまり時間もないので、本日初体験してきた内容などを…。
それは

推拿(すいな)


と言うもので、中国伝統医学の1つなんですが、私は施術を受けた事が無かったので、どの様なものなのかからのスタートでしたが、薬膳では「理法方薬」ですが、こちらは「理法方技」と言う事で、基礎の部分はこれまでに学んできた部分と共通と言う事もあってとても楽しめました。

また、日常的に肩こりがあったり、家人の五十肩などの心配もあるので、手技を会得するのはとても良いかもしれないなぁ…と思ったのですが。

見るとやるでは大違い!ものすごく大変でとても難しかったです。
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基本の動きをお米の入った枕を使って練習するのですが、その時点でかなり「大変!」
さらには、人を相手に行うと、もっともっともっと大変!

でも…とても奥深い世界。
次回はまた来月に行くので、それまでには少し指の動きなどもスムーズになってる様、米枕を用意して頑張ってみようと思います。

推拿についてはまた時間のある時にアップしますね!


本日もお越し下さりありがとうございます。
今日はちょっと慌ただしい内容になってしまいましたが、また次回!



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by yuri_yakuzen | 2013-09-23 00:10 | 二十四節気(2013年度)

45候:白露末候「玄鳥去」~「温燥」と「凉燥」2つの燥邪。

本日9月18日から9月22日までは「白露」の末候です。

日本の略本暦では「玄鳥去」(つばめさる)
中国の宣明暦では「羣鳥養羞」)(ぐんちょう しゅうを やしなう)

とありました。
秋の涼しい風が吹き始め、燕たちも南へと戻っていく頃でしょうか。
「羣鳥養羞」は、多くの鳥が食べ物を蓄える…と言う事なのだそうですが、こちらは冬支度といった風情でしょうか。

ようやく朝夕と秋らしい陽気になってきました。
とは言え、まだまだ日中は暑さを感じる陽気で、今の時期は気温差に気をつけないといけない時期ですね。

さて、40候で秋の症状の特徴で「燥邪」について少し触れたので、今日は燥邪についてまとめてみたいと思います。

中医学では、病気の原因を「内因」「外因」「不内外因」の3つに分けて考えます。

「内因」はその人のもつ体質の中の特に「精神面」部分で「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の7つの感情が身体に影響を及ぼすと考えています。
この7つの感情の事を「七情」と呼びます。

「外因」は、身体の外から侵入してくるもので、主に気候の変化によるもの「風(ふう)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、寒(かん)、火(か)」に分類「六淫(りくいん)」「六邪」「外邪」と呼んでいます。

「不内外因」は、そのどちらにも当てはまらないもので、外傷や暴飲暴食などが相当します。

外邪は、季節や環境にとても関係が深く、例えば日本の「梅雨」の時期であれば、湿度が高いので「湿邪」による影響で、むくみやだるさ、食欲不振・頭重感、下痢などを引きおこす…などの症状が現れます。

そして現在は「秋」と言う事で、空気も乾燥してきておりこの時期は「燥邪」が影響し、陰液を消耗し乾燥させます。

呼吸をすると肺に空気が入る訳ですから、燥邪によるダメージは、肺および肺と繋がる鼻、のど、気管支など呼吸器系全般、つまり体の丈夫に影響が出やすくなります。

・鼻、喉、唇、口などの乾燥
・空咳
・頭痛、発熱など
・肌荒れ
・便秘


などの症状が感じたら、それが乾燥のサインです。
また感情面では「イライラ感や悲しみやすくなる」といった特徴も。

また「燥邪」には「温燥」と「凉燥」の2種類があり、それぞれの邪気で身体に現れる症状が異なります。
まだまだ夏の影響を受けている初秋は、温燥が多く、冬に近づいた晩秋になると凉燥が現れてきます。
秋分前は「温燥」秋分後は凉燥の特徴が目立ってきます。
凉燥になると、「悪寒」が強くなったり、鼻づまりや水っぽい痰が出るなどの症状が現れはじめます。

この時期の果物に「梨」がありますが、梨は肺を潤す果物とされており、咳を抑えたり喉を守る働きがあるとも言われています。

季節の食べ物、旬のものと言うのは、まさにその時その時の症状に適応しているものが多いですね。
我が家でも、9月に入ってから梨をよく食べています。
ただ、体を冷やす作用もあるので、冷え性の方は食べ過ぎに注意せねば…ですね。


今日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。

さて…次回は「秋分」
燥邪も「凉燥」の症状が見え隠れし始める時期でしょうか。
朝夕過ごし易くなってきましたが、気温差が激しい時期ですので注意せねばいけませんね。

それではまた次回!


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by yuri_yakuzen | 2013-09-18 15:57 | 二十四節気(2013年度)

44候:白露次候「鶺鴒鳴」~ぎっくり腰と不通則痛。

本日9月12日から9月17日までは「白露」の次候です。

日本の略本暦では「鶺鴒鳴」(せきれいなく)
中国の宣明暦では「玄鳥帰」(つばめさる)

とありました。
日本と中国では季節の様子も違うので、二十四節気七十二候をなぞらえていると、ぴたりと気温や湿度的なものが合う事もあれば、全然違う事もあります。
ちゃんとそれが暦にも出ているので、見てみると面白いものがあります。

実は次回が日本の略本暦で「玄鳥帰」(つばめさる)なのですが、秋の涼しい風が吹く頃には燕も去ってしまうと言う事で、中国の方がこれは1歩早い様です。

それにしても今週に入ってから、秋を思わせる涼しい風が朝夕と吹いておりとても過ごしやすい日々でした。
が…これが思わぬ影響を与えてしまう事もあるものなのですね。

実は先日…といっても一昨日の事なのですが、生まれて初めて「ぎっくり腰」なるものを体験いたしました。
重いものを持った…と言う事でもなく、日常的な動作の中で突然それはやってきました。

ここからもう動けない!と言う状況になり、固まったまま手の届く所にあった中医学の本をおもむろに取りだし、腰痛の項目を見てみるも、見たからといってシャキっとするものでもないのですが…。
結局は「安静にしている」と言うのが一番の薬になりました。

さて、腰痛と一口に言いましても様々な種類があり、腰といえば「腎」と深い関わりがある所なので、季節の薬膳的に言えば、秋の次にやってくる「冬」なのですが、先日からの暑さ続きの後、こんな風にすっと涼しくなった今みたいな時期は、流れているものが滞ってしまったり、また筋肉がきゅっと引き締まったり(収斂)といった作用により、体への影響が無いとは言えません。

と、まわりくどく書いてしまいましたが、暑さが続いて急に涼しくなったので、体もびっくりしたのでは。

と言う話なのですが、びっくりした結果、腰痛を引きおこすとはこれいかに…と言う感じですが、中医学には痛みに対する言葉があります。


「不通則痛、通則不痛」


と言う言葉で、通じなければ痛み、通じると痛くなくなると言う意味です。

「気血水」の流れが体内で停滞する事により、痛みが発生するという考え方です。

とはいえ、腰痛も過労や虚弱体質、ストレスなど様々な原因が考えられる訳です
特に「腰」は「腎」との関わりが密接と言う事もあるので、老化と言うものも含まれてきます。

いくら流れを良くしても、体力が不足しているとか、ストレスがなかなか取れない、疲れがたまっている…と言う根本症状があれば、これらも考えていかないといけないなと思いました。

体質別の薬膳は、来年のこのブログの課題としているのですが、今回自分自身がぎっくり腰になった事で、改めて「症」と言うものを考えるきっかけになりました。

幸い安静にしていたのが良かったおかげで、翌日には動ける様になりました。
そんなぎっくり腰の翌日は、秋の養生薬膳+老化防止と言う形で、麦とろご飯を頂きました。
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秋の食材選びは、41候:処暑次候で紹介しておりますが、「潤肺」「潤燥」「生津」「滋陰」「健脾」などが挙げられ、肺の働きを高める食材が多い「白い食材」を選ぶのもポイントとなります。

今回の麦とろには、とろろに「山芋、白胡麻、豆乳、味噌(白味噌)、昆布水」が入っている他、雑穀ご飯には麦の他、もちきびなどのも多めに入れています。
トッピングに「ゆかり」を使っているのですが、紫蘇は気の流れを良くしてくれるので、使ってみました。

山芋は、外皮を除いて乾燥させたものを「山薬」(さんやく)と呼び生薬として使われています。
とてもパワーのある食材で、胃腸の機能を高める他、疲労回復や老化防止などにも。

麦とろご飯のレシピはメインブログにて紹介していますので、良かったらご覧下さいませ^-^

昆布水仕込みの麦とろご飯で秋の養生薬膳


この春からスタートした七十二候も、折り返し地点をすぎ、後半に突入しております。
来年からは季節の養生薬膳に加え、体質別の薬膳や症状別の薬膳についてもまとめていきたいなぁと思っています。
まだまだ勉強不足で、もっと学びたい!と言う欲求から、薬膳の通学による勉強を行う事にしました。
症例別の薬膳などを学んでいく事になるのと、久しぶりの学校通いなので、今からとても楽しみです。
名古屋に通っていた時には中医学がメインと言う事もあり、薬膳学や薬膳そのものに触れる時間はまだまだ少なかったと実感しているので、ここからようやく薬膳のスタートになるのだと思います。

学んだ事を生活に活かし、そして情報発信が出来るように頑張りたいと思います。

それでは本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!


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by yuri_yakuzen | 2013-09-12 12:42 | 二十四節気(2013年度)

43候:白露初候「草露白」~五節句 重陽の節句と菊花。

本日9月7日から9月22日までは二十四節気の「白露」です。
秋3ヶ月のちょうど真ん中にあたるので、この時期を「中秋」と言います。

大気が冷えてきて梅雨を結ぶ頃で、農便覧には「「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」とあります。
今週に入って暑さも和らいできており、昨日は朝夕とひんやりした風がようやく秋を思わせてくれました。
「白露」の名前を聞く頃、ようやく夏の暑さも一段落…と思えなくもありません。

今日から9月11日までは、白露の初候で

日本の略本暦では「草露白」(くさつゆしろし)
中国の宣明暦では「鴻雁来」(こうがんきたる)

とありました。

明後日9月9日は五節句のうちの「重陽の節句」です。
二十四節気とか五節句とか「節」と言う言葉が暦に出て来ますが、「節」と言うのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目の事。
特に、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、奇数が重なると陰になるとして、それを避けるために行事が行われたと言う事です。
※陰陽説では「偶数=陰」「奇数=陽」

この中国の暦法と日本の農耕風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴が催されたのが「節句」と言われる様になったそうです。

五節句には、奇数の重なる日が選ばれており、次の通りです。

人日(じんじつ:正月七日,七草の節句)→人日の節句
上巳(じょうし:三月三日,桃の節句)→上巳の節句
端午(たんご:五月五日,菖蒲の節句)→端午の節句
七夕(しちせき:七月七日,笹の節句)→七夕の節句
重陽(ちょうよう:九月九日,菊の節句)→重陽の節句


この中で結構マイナーな印象と言いますか、「そんなのあったの?」と思わず言われてしまうのが、明後日の「重陽の節句」じゃないかなぁと思います。
特に大きなイベントがある訳でもないし…と、そんな印象でしょうか?

重陽の節句の「9」と言う数字は、易学で陽数の極みである「9」が重なると言う非常におめでたい日なのだそうです。
中国では、この日に菊の花を飾り、邪気を祓い長寿を祈る風習があり、それが日本に伝わったとの事。
なので重陽の節句といえば「菊花」と言う風になります。

さて「菊花」と言えば、薬膳でもお馴染みのもので、活血や明目、解毒、鎮静の作用などがあるとされ、頭痛寒気、めまい、かすみ目などに使われています。

毎日のお弁当にお茶を持っていってもらっているのですが、目を酷使するので「明目茶」を作っています。
ベースになるのは、ウーロン茶やジャスミン茶などの茶葉を入れているのですが、そこに、目に良い「クコ」「菊花」をプラスしています。

この黄色いのが菊花ですが、普段は菊の花を丸ごと乾燥させた方を使っています。
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これは菊花の色を残して板状に乾燥させたもので、原型はこんな感じです。
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色が綺麗ので、料理に使っていますが、お茶用の菊花が切れた時にはこちらも使っています。

菊花も出回り始める時期ですので、重陽の節句に菊花を使った一品は如何でしょうか?
こちらは菊花と春菊をポン酢で和えた簡単な一品です。
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良かったら作ってみて下さいね。


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた!



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by yuri_yakuzen | 2013-09-07 11:04 | 二十四節気(2013年度)

42候:処暑末候「禾乃登」~秋の養生法。

本日9月2日から9月6日までは「処暑」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「禾乃登」(禾乃ちみのる:こくものすなわちみのる)

とありました。
そろそろ「稲」が実る頃ですが、この時期って雷が鳴る事も多いと思いませんか?
先日も、関西は雷がビカビカと光っておりました。

雷の事を「稲妻」と言うのは、稲穂が実るこの時期に雷が多く、昔は雷が稲を実らせていると考えられていた事が由来になっているそうです。

前回は、秋の食材選びとして「潤肺」「潤燥」「生津」「滋陰」「健脾」などの作用のあるものをいくつか挙げました。

中医学を学びに名古屋に通っていた時、薬膳学に突入したあたりで、こういう食材の一覧を目にした時に、白ワインやビールなどの名前を発見し、何だかニヤニヤとしちゃったんですよねぇ♪
おまけに「チーズ」もそこに並んでいたので、秋の夜長に、チーズをつまみながらワインを飲んで滋陰するなんて、なんて素敵なのかしら♪♪なんて事を思っておりました。

そろそろそんな秋の夜長の時期ですが、秋の養生法はどういうものでしょうか?

「黄帝内経」の「四季調神大論篇」では、

秋三月、此謂容平。天気以急、地気以明。早臥早起、与雞倶興。使志安寧、以緩秋刑。収斂神気、使秋気平、無外其志、使肺気清。此秋気之応、養收之道也。逆之則傷肺、冬為飧泄、奉蔵者少

とあります。

秋の3ヶ月は、容平の季節と言われます。
容平とは、収めると言う意味と、成長がとまり調整すると言う意味で、自然界の全てものが成熟し収穫の季節と言う事になります。

空から強い風が吹き、大地には粛清とした気配が漂う。
秋の養生法は、鶏と同じ様に早寝早起きし、心安らかにし、心を外に働かせず肺気を清浄にすごします。
鶏と同じ様にとなると、朝日が昇れば活動し、日暮れと共に休むという事になります。

秋は「収斂」の季節ですが、まだこの時期は夏の暑さが残っており、夏の間開いていた肌のキメはまだ開いたままになっています。
ですが、朝晩の風はどこか秋を思わせる涼しいものにかわってきているので、風に当たりすぎる事により肺気を傷めやすい時期です。
この時期、呼吸器系統の疾患には注意せよ、と黄帝内経では言っているんですね。

また、秋は感情面でも「収斂」を心がけ、感情を高ぶらせず、気持ちを安定させるのが一番です。
心のあり方は、体にも繋がるものなので、この季節は穏やかに過ごしたいものですね。

秋の養生法に背くと、この時期に活動する肺気(呼吸器系統)が痛み、冬には下痢がちになる…と、さらに黄帝内経では続きます。

【秋の養生法】
・早寝早起き
・のんびりと静かに過ごす
・心も穏やかに



今の時代日暮れと共に休むのは難しいですが、早寝早起きを心がける事は難しい事ではないと思います。
「秋の夜長」と言いますが、昼が短く夜は長くなってくるこれからの時期、チーズと白ワイン片手に…も良いですが、ほどほどにして、休むのが一番ですね



本日も最後までお読み下さりありがとうございました!
季節の養生法を書く前に、毎回「黄帝内経」に目を通すのですが、読めば読むほど、なるほど納得なものが散りばめられていて、いつも「ほー!」とか「へー!」とか、驚きの連続です。
何度読んでも、発見があるものですね。

それではまた次回に♪



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by yuri_yakuzen | 2013-09-02 11:38 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
メモ帳
数あるブログの中から、当ブログにお越し頂きありがとうございます。

食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

ゆるゆると綴って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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