ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



67候:小寒初候「芹乃栄」~冬の薬膳、七草粥。

本日1月5日から1月19日までは「二十四節気」の小寒です。

最も寒い時期の始まりで、冬の三ヶ月の終わりにあたるので「晩冬」とも呼ばれます。

農便覧では
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」
とあります。

寒さの厳しい時期ですので「寒の入り」と呼ばれるのもこの頃です。
季節の御見舞いも「寒中見舞い」に変わってきます。

そして1月5日から9日までは、小寒初候にあたります。

日本の略本暦では「芹乃栄」(芹がよく生育する)
中国の宣明暦では「雁北郷」(雁が北へ渡り始める)

とあります。

「芹」の文字を見ると、七草を連想し、1月7日の七草粥に思いを馳せるのですが、日本では古来より五節句の1つである「人日の節句」の朝に、七草粥を食べる風習があります。

七草は「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の七種類です。
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子供の頃は七草の前日になると摘みに行ってたのですが、さすがに都会暮らしになると、その辺に生えている…という事もなく、長らくスーパーなどの「七草セット」のお世話になっております。

それでも、芹やスズナ(蕪)、スズシロ(大根)あたりは買えるものなので、もう少しボリュームが欲しいなぁと言う時にはこの3種類を多めに使っています。

また、これらの野草には様々な効能がある様で

芹:清熱、涼血、利水、平肝など
なずな:健脾、明目、利水、平肝 むくみ
すずな(蕪):補五臓、消食、降気、滋陰、開胃
すずしろ(大根):消食、化痰

この他、ごぎょうは、咳や痰に、はこべらは、歯ぐきや胃の健康、母乳の出に、ほとけのざは、胃腸や血圧を下げる、打撲や筋肉の痛みに…などなどありました。

さて、本日は大阪梅田のグランフロントにて、七草粥のイベントを行います。
寒の入りの本日に、七草粥の説明をさせて頂けるので、とても嬉しい気持ちです♪

イベント詳細は↓フェイスブックの下記案内をご覧下さいませ^-^

■おうちで七草粥を作ろう
https://www.facebook.com/events/188413691358132/

七草セットのお土産付のイベントです。
まだお席に空きがございますので、お時間ありましたらぜひ♪

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!




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# by yuri_yakuzen | 2014-01-05 08:05 | 二十四節気(2013年度)

66候:冬至末候「雪下出麦」~年越しのお蕎麦と蕎麦打ち。

本日12月31日から2014年1月4日までは「冬至」の末候です。

日本の略本暦では「雪下出麦」(雪の下で麦が芽を出す)
中国の宣明暦では「水泉動」(地中で凍った泉が動き始める)

とありました。

いよいよ本年も終わりです。
立春からスタートしたこのブログですが、もうすぐ1周します。
後半少し忙しかった事もあって、更新が遅れがちになりましたが、5日に1度と言うペースとは言え、内容が内容だった事もあって、私自身とても良い勉強になっています。

さて…1年の最後は年越し蕎麦があるので「蕎麦」の話を。
お蕎麦は薬膳では「気滞」の時などにも用いられるもので、私自身、ストレスがたまったなぁ…なぁんて時にはお蕎麦を食べる事多しです。

お蕎麦が好きと言う事もあって、何かにつけ「蕎麦蕎麦」と呟いている始末。

そんな私の今年の最後は、蕎麦打ち初体験でした。
秋からご縁のあった方が、蕎麦打ちをされており、打ち立てのお蕎麦を振る舞って頂いた事がきっかけで、すっかり手打ち蕎麦ワールドにはまってしまい、今回の初蕎麦打ち体験はその方から手ほどきして頂きながらとなりました。
ありがとうございました。

メインブログにも同じ画像をアップしているのですが、こんな感じで楽しみました。
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お蕎麦は「降気」作用のある食材です。

上がった気を降ろしてくれる…はずなんですが。
どうも大好きな食べ物を目の前にすると、興奮しちゃうんですよね。

ましてや今回は蕎麦打ち初体験と言う事もあって、その興奮たるや…^^;
とそんなお話をしつつ、本年最後の更新となりました。

このお蕎麦は年越し蕎麦とそして、年明けのお蕎麦…と連続していきます。

それでは来る年が皆さんにとって素晴らしい年でありますよう。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。






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# by yuri_yakuzen | 2013-12-31 00:48 | 二十四節気(2013年度)

65候:冬至次候「麋角解」~鹿茸と腎、黒豆のススメ。

本日12月26日から12月30日までは「冬至」の次候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「麋角解」(鹿の角落つる)

とありました。

鹿の角は毎年生え変わるそうですね。(知らなかった)
春先に生え始め、繁殖期の秋頃に鹿の角成長を終えるそうです。

漢方では「鹿茸」と言われる中薬の1つ。
ただ、抜け落ちた鹿の角ではなく、若い生え始めの硬くなっていないものが使われるそう。

鹿茸の帰経を見ると「肝」と「腎」とあり「補腎陽、益精血、強筋骨」といった効能が挙げられ、例えば四肢の冷え、腰膝のだるさや痛み、倦怠感、難聴といった腎陽不足の状態や、筋力が無い、発育不良といった精血不足などとなっています。

先日、実は人生2度目のぎっくり腰をやってしまいまして。
本当に普通に動作をしていて、特に無理な姿勢や体勢を取ったと言う事でもなかったのですが、ピシっとピキっと、それは突然でした。
この9月にぎっくり腰を初体験したのですが、その時の比ではない痛みに驚きました。

この秋から上海中医薬大学の薬膳講座に通っていたのですが、その同期に鍼灸の先生がおられ、相談した所、足の冷えが腎経に入って腰に来たという説明をして下さいました。
やりとりの中に、手足の冷えを問われた部分があり、足の冷えは半端じゃなかったんです。
もうかっちかちに冷たくなっており、芯から冷えていたと思います。

冷えから腎に来て、そして腰…。
このブログでも、腎と腰の関係も書いていて、冷えの事にも触れておりましたが、自分自身がそういう体験をして、改めて「冷え」と言うものの脅威を感じました。

こういう冷えにも鹿茸は良いのかもしれないですが、そうそう手軽に鹿茸が手に入るものでもないのと、薬膳的には日常的な食材でカバーしたい所。

となると、やはり冬の食材「黒い食べ物」はしっかり取っていかなくちゃ…と思う今日この頃です。
お正月も近いですし、黒豆をいつもより増量気味で炊いておきましょうか。

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黒豆は、腎にも帰経しており、腰痛への効能があるとされています。
まだまだぎっくり腰の余波を引きずっておりますので、豆パワーで頑張ろうと思います♪

それでは年内はあともう1回の更新となります。
年の瀬の忙しい時ですが、どうぞお付き合い下さいませ。

それではまた次回に!





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# by yuri_yakuzen | 2013-12-26 11:12 | 二十四節気(2013年度)

64候:冬至初候「乃東生」~重陰必陽と冬至の七種(ななくさ)

本日12月22日から来年1月4日までは「二十四節気」の「冬至」です。
農便覧では「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」とあります。

七十二候では本日12月22日から12月25日までは「冬至初候」にあたり

日本の略本暦では「乃東生」(夏枯草が芽を出す)
中国の宣明暦では「蚯蚓結」(蚯蚓(ミミズ)が地中で塊となる)

とありました。

本日は「冬至」
1年で最も昼が短かく、そして1年で最も長い夜の日です。
日本の略本暦にある「乃東生」(夏枯草が芽を出す)と言うのは、夏至に枯れたウツボグサが冬至の今頃に芽を出すと言うもの。

陰陽学説では、陰陽の相互転化と言う考えがあり、それは「対立する陰陽がある条件のもとで極まると反対の性質に変化」する、と言うものです。
陰が極まれば陽に転化し、陽が極まれば陰に転化する…という「重陰必陽重陽必陰」と言う事です。

冬至の本日、1年の中で最も陰が極まる日。
ここからは転じて陽に向かいます。

夏至に枯れたウツボグサが芽を出す…と言うのもちょっと面白いなと思いました。

さて…冬至といえば「冬至のかぼちゃ」に「柚子風呂」と言いますが、冬至は陽の気が強くなりはじめる日と言う事で、運気が上昇しはじめる日とも言われています。
その日にもっと「運」をつけるために「ん」のつくものを食べる「運盛り」の風習があります。
冬至に「かぼちゃ(なんきん)」を食べると言うのもそういう意味ですね。

とくに次の7つは「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれているそうです。

・南瓜(なんきん)
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん)

これらは、名前に「ん」が2つずつ含まれていると言うのがその理由の様です。

冬至といえば「南瓜」が一般的ですが、「ん」が2つつくと言う運盛り以外にも、夏が旬の南瓜は陰陽思想では「陽」の食べ物として扱われています。
「陰」の極まる本日に「陽」の南瓜を食べて、陽気を補うという考え方からも、冬至の南瓜…となっている様です。

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またゆず湯に入ると言う「柚子」ですが、邪気を祓う意味の他、私はこれ最近知りましたが、「冬至=湯治」や「柚子=融通」の語呂合わせなどの縁起担ぎもあるそうです。

1年で最も昼が短く、夜が長い日。
皆さんはどう過ごされますか?


次回は大晦日近くですね。
何かと忙しくなってくるこの時期、体調を崩される事のない様お過ごし下さいね。
それでは次回に!



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# by yuri_yakuzen | 2013-12-22 11:13 | 二十四節気(2013年度)

63候:大雪末候「鱖魚群」~冬の薬膳食材は黒いもの。

本日12月17日から12月21日までは「大雪」の末候です。

日本の略本暦では「鱖魚群」鮭が群がり川を上る)
中国の宣明暦では「茘挺出」(大韮が芽を出し始める)

とありました。

2月の立春からスタートしたこのブログですが、五季の5番目「冬」となっております。
五行の属性では、「五色」と言う色の割り振りも季節毎にありますが、春は青、夏は赤、長夏は黄色、秋は白。
そして今の季節

冬は黒


となっております。
また、五臓では「腎」と深い関わりのある季節です。
食べ物も概ねその季節季節で対応した色のものを摂る事で、その時期に必要なものを体内に取り入れる事が出来るとされています。

冬は腎への負担が大きいので、腎を補う食材を摂ると良いとされているのですが、それらの食材には黒いものが実に多いんですよ。
「五季」と「五色」ってちゃんと対応しているんだなぁ…と、食材辞典などを見る度に思います。

ではどういった食材があるのかと言いますと…。

黒豆、黒胡麻、ひじき、昆布、黒キクラゲなど

といったものが挙げられます。
まだまだあるのですが、また次回以降からピックアップしておきたいと思います。

今日は「冬は黒い食材」と言う事を記憶に残しておいて下さると嬉しいです。
それではまた次回に!

本日もお付き合い下さいましてありがとうございましたm(_ _)m



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# by yuri_yakuzen | 2013-12-17 12:49 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
メモ帳
数あるブログの中から、当ブログにお越し頂きありがとうございます。

食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

ゆるゆると綴って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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