ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



57候:立冬末候「金盞香・野鶏入水為蜃」~冬の体への影響。

本日11月17日から11月21日までは「立冬」の末候です。

日本の略本暦では「金盞香」(きんせんこうばし:水仙の花が咲く)
中国の宣明暦では「野鶏入水為蜃」(雉が海に入って大蛤になる)

とありました。

宣明暦、時々面白いものが出て来るのですが、寒露の時にも「雀入大水為蛤)(雀が海に入って蛤になる)」というのがありました。
これは、秋の終わり頃になると、雀たちが群を成して海にやってくると言う事から、蛤が雀の化身と考えられていたと言う言い伝えがベースになっています。
雉も雀と似ている所からの「大蛤」としているのでしょうか。

さて、前回は冬の特徴を挙げましたが、その特徴は

「1年で最も寒い季節」「夜が長く気温も上昇しない」「空気の乾燥」「収蔵する」

といったものです。
これらの特徴が体にどう影響を与えのかをまとめてみました。

■冬の体への影響

・寒さにより気血の運行と代謝がにぶる。
・寒さにより皮膚の乾燥、ひび割れが生じやすい。
・発汗が減少し、尿量が増える
・「腎」の働きが活発になる。

寒さで体の機能も冬眠状態になり、エネルギーの代謝が低下します。
また、体温調節がうまくいかず、手足の冷えも強まってきます。
腎の働きが活発になってくるので、体を温め、腎の機能を高める様にしていきます。

次では黄帝内経の冬の養生法について触れたいと思います。
それではまた次回に!




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# by yuri_yakuzen | 2013-11-17 10:42 | 二十四節気(2013年度)

56候:立冬次候「地始凍」~冬の特徴。

本日11月12日から11月16日までは「立冬」の次候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「地始凍」(地始めて凍る)

とありました。
この数日でぐぐっと気温が下がり、マンション住まいですが「床が冷たい!」と感じる様になってきた今日この頃です。

今日は冬の特徴をまとめてみます。

■冬の特徴

冬は、立冬から立春までの3ヶ月をさしており「収蔵」の季節にあたります。
この時期は陰が極まり、陽が潜伏するので夜が長く気温も上昇しません。
空気が乾燥し、1年で最も寒い季節です。
動物は冬眠に入り体を休ませ「閉蔵」して過ごします。
(閉蔵:陽気が潜伏して万物がみな閉塞すること)


「1年で最も寒い季節」「夜が長く気温も上昇しない」「空気の乾燥」「収蔵する」


といった部分が冬の特徴として挙げられるかと思います。
これらの特徴がどういう風に体に影響するのか、次で冬の体の特徴や変化についてまとめていきます。

それでは本日もお付き合い下さりありがとうございました。
ではまた次回に!





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# by yuri_yakuzen | 2013-11-12 08:35 | 二十四節気(2013年度)

55候:立冬初候「山茶始開」~黄帝内経はすごかった。

本日11月7日から11月21日までは二十四節気の立冬です。

いよいよ冬に突入いたしました。
本日11月7日から翌年2月3日までの3ヶ月が「冬」となります。

農便覧では
「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」
とあります。

七十二候では、本日から11月11日までが立冬「初候」で

日本の略本暦では「山茶始開」(山茶花が咲き始める)
中国の宣明暦では「水始氷」(水が凍り始める)

とありました。

先日出かけていた際、風が随分と冷たくなっている事に気付きました。
すっかり冬の空気だなぁと感じていて、はたと「今年は秋を見つける暇がなかった!」と悔しい気持ちに。

それぞれの季節は3ヶ月ごとなのに、秋ってとても短く感じます。
夏が終わって涼しくなったなぁと思ったら、すぐに寒くなって冬が来てしまう…

あれ?今年の秋は?なんて思う年も結構あったりしますが、今年は本当にあっと言う間でした。

「秋は短いが故に自分で見つけるもの」

なんて事も言われるのですが、今年は見つける暇無し!でした。

そんな私の秋の生活が、冬にどう影響してくるかですが、42候「秋の養生」の所でも触れていますが、秋の養生法は黄帝内経によりますと

・早寝早起き
・のんびりと静かに過ごす
・心も穏やかに


と言うもの。
この養生法の背くと、この時期に活動する肺気(呼吸器系統)が痛み、冬には下痢がちになる…と、黄帝内経では続いているのですが…。

立冬の本日、まさに私はお腹の具合が悪くて(汗)

上の3点の中で唯一守っていたのが「早起き」のみ。
その他は全然でしたが、早寝が出来ていない状態で早起きしているので、寝不足状態が続いている上に、色々と落ち着かず、心もざわざわした感じになっていたため、穏やかに過ごすなんてとてもとても…。
と言う感じでした。

黄帝内経ってやっぱりすごかったんだ…!思った立冬の朝でございました。

冬の3ヶ月、ゆるゆると養生法、食材、料理…と、組み立てて行きたいと思います。
この秋よりひょっとしたら忙しくなるかもしれない今冬ですが、しっかりと自分の時間も作りながら、冬を過ごしたいと思います。

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!


【関連記事】
42候「秋の養生」

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# by yuri_yakuzen | 2013-11-07 10:57 | 二十四節気(2013年度)

54候:霜降末候「楓蔦黄」~秋の薬膳のまとめ3 秋の薬膳料理。

本日11月2日から11月6日までは「霜降」の末候です。
いよいよこれで秋も終わりです。

日本の略本暦では「楓蔦黄」(もみじや蔦が黄葉する)
中国の宣明暦では「蟄虫咸俯」(虫がみな穴に潜って動かなくなる)

とありました。
どちらも冬に向かっているなぁと思わせる言葉です。

二十四節気はそれぞれの季節を3ヶ月ごとに区切っておりますので、どの季節も平等に「3ヶ月」のはずなのですが、どうも「秋」はすぐに終わってしまう気がします。

さて、この秋はバタバタと過ごしてしまい、例年以上に「秋」を感じる間もなかったのですが、秋の症状に合わせて我が家の食卓は秋の薬膳を取り入れたものになっておりました。

特に秋分後からは、乾燥を感じる事が多く、鼻や喉などの粘膜の乾きをいつも以上に感じておりました。
秋の食材選びのポイントと具体的な食材は41候に載せていますが、その中でも

「水分を補うもの(生津)」「乾燥状態を潤すもの(潤燥)」「肺を潤すもの(潤肺)」

この3つはキーになるポイントかと思います。
乾燥から来る症状は沢山ありますし、この秋の私自身が、乾燥にて喉や鼻の粘膜が弱ってしまいました。
忙しさにかまけてちょっと食生活が適当になったのですが、その適当は、やっぱり体に影響が出るのだなぁとしみじみです。

秋は白い食材を…と言われますが、肺に潤いを与えてくれる食材には白いものが多いです。
また辛味のあるものを加える事で、エネルギーや血液の流れもよくなり、新陳代謝が活発になりますので、お勧めですが、摂りすぎはかえって乾燥が進んでしまうので、使いすぎには注意です。

白い食材で食べ物を…と考えると、シチューやグラタンを思い浮かべてしまいます。
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この季節、ちょっと嬉しいメニューの1つ。
豆乳を使ったり、山芋のすり下ろしを使ったり…と、普段のホワイトソースをアレンジするだけでも、秋の養生薬膳として取り入れる事が出来ますね^-^


本日も最後までお読み下さりありがとうございますm(_ _)m
今回、11月2日に書き始めていたものの、アップするのが遅くなりました。
料理の事で秋を締めくくりたかったのですが、時間切れでしたTT
また時間を見て、料理は追加していきたいなぁと思います。

次回は立冬!秋も終わりですね。
それではまた♪


【関連記事】

秋の食材選びのポイントと食材について


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# by yuri_yakuzen | 2013-11-02 21:26 | 二十四節気(2013年度)

53候:霜降次候「霎時施」~秋の薬膳のまとめ2 秋の養生法。

本日10月28日から11月1日までは「霜降」の次候です。

日本の略本暦では「霎時施」(小雨がしとしと降る)
中国の宣明暦では「草木黄落」(草木の葉が黄ばんで落ち始める)

とありました。
そういえば、先日台風の影響で雨が降っていましたが、一雨ごとに寒くなってきている感じです。
いきなり寒いですね。

さて…秋の薬膳のまとめ2では、秋の養生法について書いておきたいと思います。

「黄帝内経」の「四季調神大論篇」では、

秋三月、此謂容平。天気以急、地気以明。早臥早起、与雞倶興。使志安寧、以緩秋刑。収斂神気、使秋気平、無外其志、使肺気清。此秋気之応、養收之道也。逆之則傷肺、冬為飧泄、奉蔵者少

とあります。

秋の3ヶ月は、容平の季節と言われます。
容平とは、収めると言う意味と、成長がとまり調整すると言う意味で、自然界の全てものが成熟し収穫の季節と言う事になります。

また、秋は感情面でも「収斂」を心がけ、感情を高ぶらせず、気持ちを安定させるのが一番で、この養生法に背くと、この時期に活動する肺気(呼吸器系統)が痛み、冬には下痢がちになると、黄帝内経では続きます。

早寝早起き
のんびり静かに過ごす
心も穏やかに


が、秋の養生法ですが…この秋は皆さんにとってはどんな秋でしたか?
私は、生活のリズムもちょっと乱れ、のんびりとは過ごせなかった感じです。
大好きな読書も、ゆっくりとお酒タイムを楽しむ事も…残念ながら今月は無縁のままになりました。

はてさて、この影響が冬にどう出て来るでしょう。

ちょっと不安になりながら、秋のまとめ2は終了です。
次回は秋の最後なので、秋の薬膳料理について触れてみたいと思います。

今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回!





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# by yuri_yakuzen | 2013-10-28 09:08 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

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