ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



52候:霜降初候「霜始降」~秋の薬膳のまとめ1 秋の特徴。

本日10月23日から11月6日までは二十四節気の「霜降」で、10月27日までが初候です。

露が冷気によって霜となって降り始めるころで、「暦便覧」では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」とあります。

日本の略本暦では「霜始降」(しもはじめてみる)
中国の宣明暦では「豺乃祭獣」(さいすなわちけものをまつる)

とありました。

台風の影響で今日は朝から雨模様なのですが、ひんやりと冷たい雨が降っています。
やっと「晩秋」らしい気温になってきたかなぁと言う感じですが、この10月は日中の気温の高い日が多かったので、気温の影響で体調を崩している方も周りで増えております。

「霜降」で二十四節気の秋も終了となりますので、初候、次候、末候で、秋のまとめを行っておきたいと思います。


【秋の特徴】
秋は立秋から立冬までの3ヶ月を言います。
2013年は、8月7日から11月7日までとなります。
中医学では、陽気が徐々に少なくなり陰気が増してくる「陽消陰長(ようしょういんちょう)」と言われる季節です。
気温は下がり、空気が乾燥します。
また「収斂」しながら冬を迎える準備に入っていきます。

・気温が下がる
・空気が乾燥する
・収斂する


と言う特徴があります。

季節固有の邪気としては、秋は「燥邪」(そうじゃ)で、燥邪は体の上部に乾燥症状が現れ、

・鼻、喉、唇、口などの乾燥
・空咳
・頭痛、発熱など
・肌荒れ
・便秘


といった症状が現れます。
また「燥邪」は「温燥」と「凉燥」の2つに分かれ、夏の終わりの時期は「温燥」冬に近づいてくると「凉燥」の症状が出始めます。

「温燥」は秋分より前の時期の特徴で、「凉燥」は秋分より後の症状になります。
「凉燥」になると、上記の症状に加え、悪寒が強くなるなどの「寒」の症状が出て来ます。

秋のまとめその1では、秋の特徴と症状の特徴をまとめてみました。
次回は、秋の養生についてまとめていこうと思います。


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!





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# by yuri_yakuzen | 2013-10-23 08:20 | 二十四節気(2013年度)

51候:寒露末候「蟋蟀在戸」~頭痛に菊花。

本日10月18日から10月22日までは「寒露」の末候です。

日本の略本暦では「蟋蟀在戸」(きりぎりすとにあり)
中国の宣明暦では「菊有黄華」(きっかさきはじめる)

とありました。
前回、日本の略本暦が「菊花開」だったので、これでようやく菊花も出そろった感じでしょうか。

「菊花」と言えば、私は「明目」で使う事が多く、菊花茶をよく飲んでいるのですが、疏風清熱、解毒などの作用もある菊花なので、外感風熱や温病初期の発熱や頭痛にも用いるそうです。

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9月から通っております薬膳のクラスでは、症状に合わせた薬膳の講義や、美容薬膳など、様々な角度から薬膳を捉えて行っています。
授業がスタートした9月の最初に、先生が菊花の事をお話されていて、とても気になっていたんです。
何かと言うと

「頭痛には菊花と言いますが、頭痛の部位によって菊花は使い分ける」

と言う話です。

こめかみや側頭部が痛い場合は菊花を使うけれども、前頭葉が痛い場合には使わない。

これを聞いて、菊花って明目に使うし、帰経も肝なのでそこかな?と思って質問してみたら、やはりそう言う事だったのですが、その他そもそも「肝火上亢」による眼赤腫痛証にも用いる生薬でもあるとの事で、お話を聞きながら、なるほど納得!と言う感じでした。

私は薬の類はあまり興味が持てず、名古屋で2年間中医学を学んでいた際も、中薬学や方剤学は「暗記科目」としての位置づけでしかなかったんです。
が、今色々な事が繋がりだして、生薬も楽しくなってきたり、漢方薬も面白いと思える様になってきました。
これからもまだまだ勉強を続けたいなぁと思います。


今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!


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# by yuri_yakuzen | 2013-10-19 11:39 | 二十四節気(2013年度)

50候:寒露次候「菊花開」と薬膳の調理実習に行って来ました。

本日10月13日から10月17日までは「寒露」の次候です。

日本の略本暦では「菊花開」(きっかひらく)
中国の宣明暦では「雀入大水為蛤」(すずめ たいすいにはいり はまぐりとなる)

とありました。

雀が海に入って蛤…?

と不思議だったのですが、その昔の中国では、蛤は雀の化身だと考えられていて、寒い時期に雀が人里に居ないのは、海で蛤になっている為と考えられていたのだとか。
宣明歴、時々不思議なものが登場しますが七十二候の中で今回のはだんとつにすごい表現だと思いました。やっぱり面白い!

さて、9月からスタートした薬膳の教室は、調理実習があるんです♪
3回講義を受講して、4回目に調理実習。これがワンセットになっています。
今週は4回目の授業だったので、調理実習でした。

初回は、生薬の煮出し方を中心とした内容…との事で、スープ、お粥、お茶などが登場でした。
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お粥もスープも大好きなので、ちょっと嬉しい内容でした。
作ったものは

・薬膳粥
・薬膳スープ(酸辣湯)
・白身魚のソテー 薬膳バルサミコソース
・薬膳デザート 胡桃のお汁粉
・薬膳茶


といった内容でした。
薬膳バルサミコソースが、色々な食材に合いそうなので作ろうと思います^-^


本日も最後までお読み下さりありがとうございます。
ちょっとバタバタしているのが落ち着いておらず、今回も短い更新となってしまいましたが、そろそろ落ち着いてくると思うので、次々回ぐらいにはしっかり腰を据えて色々書けそうです。多分…。

それではまた次回に!



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# by yuri_yakuzen | 2013-10-13 07:12 | 二十四節気(2013年度)

49候:寒露初候「鴻雁来」~朝晩の温度差に注意。

本日10月8日から10月22日までは、二十四節気の「寒露」です。
霧が冷たく感じられるころで、秋の3ヶ月の終わりになる月の為、この時期からは「晩秋」となります。

『暦便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」とあります。

本日8日から10月12日までは、寒露の初候にあたります。

日本の略本暦では「鴻雁来」(こうがんきたる)
中国の宣明暦では鴻雁来賓」(こうがんきたりて客となる)

とありました。

さて…「寒露」などと言いつつも、まるで夏の様な暑さが続いている関西地方です。
皆様の所は如何でしょうか?

本来ならそろそろ長袖の薄手のシャツなどが恋しい時期のはずなのですが、まだまだ半袖が現役です。
とは言え、夜になるとやっぱり涼しさを感じます。
こういう時にガタっと体調を崩しまうので、気をつけないといけませんね。

もう少し朝が寒くなってきたら、そろそろお粥の登場なのですが、まだお粥を食べよう!と言う気になりにくいですねぇ。
今の時期だと、蓮根のお粥が我が家では登場するのですが、こう暑いとなかなか。
喉が弱ってるなぁなんて言う時に作っています。
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これはスライスした蓮根とすり下ろした蓮根の入ったお粥です。
しらすなども入れており、あっさりといただけます。

蓮根のお粥の作り方は、メインブログにて紹介しておりますので良かったらご覧下さいませ。
蓮根粥レシピ


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に!



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# by yuri_yakuzen | 2013-10-08 12:06 | 二十四節気(2013年度)

48候:秋分末候「水始涸」~白食材で潤いチャージ。

本日19月3日から10月7日までは「秋分」の末候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「水始涸」(みずはじめてかれる)

とありました。
これは川の水が涸れる…と言う意味ではなく、田畑の水を干し始める頃と言う意味。
そろそろ新米の季節、稲穂が実って収穫時期になってきました。

新米と古米を比べると、新米の方が水分が多く、炊く時も水加減をやや控えめにして…と言うのが定番ですが、それだけ収穫したてと言うのは、水分を含んでいると言う事なんでしょうね。

さて、この数日でぐっと気温も下がってきて、朝晩は肌寒い程です。
さらには、湿度も下がって、最初は過ごしやすく感じていましたが、鼻の中や喉の粘膜などの乾燥が気に成り始めました。
こうなってくるとお肌の乾燥も気に成り始めます。
外からのケアももちろん大切ですが、体内からの潤いチャージも大切ですね。

41候で「秋の食材選び」として、いくつか食材をピックアップしていますが、その中の

「水分を補うもの(生津)」「乾燥状態を潤すもの(潤燥)」「肺を潤すもの(潤肺)」

の3点は、潤いチャージ食品群とも言えるでしょう。
よく、薬膳メニューでは「白きくらげ」がデザートなどに使われるのですが、白きくらげ「潤い美肌食材」の定番品とも言えるものです。
梨との組み合わせなども多いですね。

とはいっても、なかなか白きくらげを常備している…なんて事は無いので、普通にスーパーで買える食材から、ピックアップしてみると…

豆腐、白胡麻、やまいも、蜂蜜、蓮根、いちじく、梨、だいこん…

といった食材があります。
(まだまだありますので、「秋の食材選び」をご覧下さいね。)
また秋の食材選びのポイントは「白いもの」
上に挙げたいくつかの食材も白いものが多いと思います。

私がよく作るものに「蓮根のゆかりまぶし」があります。
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薄くスライスした「蓮根」をさっと茹でてゆかりをまぶすだけの簡単レシピ。
蓮根は生や生に近い状態だと、生津や潤肺、止渇といった作用があり、加熱によって「止瀉」の作用にかわってきます。
秋の薬膳ではどちらかと言うと、潤肺などの作用が欲しい所なので、加熱時間も短時間で、しゃきしゃき感が残るぐらいにすると良いと思います。

私的にゆかり好きと言うのがあるので良く使っているのですが、紫蘇は温性で性味は「辛」なので、秋分後の今「凉燥」の「鼻水や鼻づまり」「悪寒がある」といった症状が出て来た時などの組み合わせとして良いかと思います。

この他にも、柿や栗、銀杏といった季節の食べ物も肺を潤してくれる食材達です。
旬のものには、ちゃんと季節季節の養生が含まれていると言う事なんですね。

後は、夏の疲れも取れきっていない時期なので、汗をかいて失った「気」を補う食材を合わせる事で、バランスもとりやすくなります。
気を補う食材には、「お米」がありますので、新米が美味しくなってくるこの季節。
旬の食材を使った炊きこみご飯なども良いですね。
食欲の秋、食べ過ぎに気をつけながら、潤いチャージをしていきたいですね。


今日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
それではまた次回に!



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# by yuri_yakuzen | 2013-10-03 11:28 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
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数あるブログの中から、当ブログにお越し頂きありがとうございます。

食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

ゆるゆると綴って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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