本日7月2日から7月6日までは「夏至」の末候です。
日本の略本暦、中国の宣明暦共に
「半夏生」(烏柄杓が生える)
とありました。
夏至の日から数えて11日目は「半夏生」と呼ばれる日で、この時期に「カラスビシャク」と言う薬草が生える事からついた名前だそうです。
「半夏生」の「半夏」がカラスビシャクの和名で「半夏生ず」から「半夏生」
半夏も生薬で、サトイモ科(Araceae)カラスビシャクコルク層を除いた塊茎を乾燥したものを使います。
【半夏】
[効能]鎮嘔、鎮吐、鎮静、鎮咳、去痰、唾液分泌亢進
[用法]胃内停水、慢性胃炎、悪阻、不眠、精神的ストレスなど
[性味]辛、温
[処方]小半夏加茯苓湯、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯など
さて本日「半夏生」は、関西では「蛸」を食べる習慣があるんです。
といってもこれも地域地域で違うので、関西全域と言う訳ではないのですが、不思議な事に私の姉は蛸を食べる習慣があり、私にはそれがなかったんですよねぇ。
なので私自身、半夏生=蛸 と言う関連が全然無かったのですが、折角四季折々のものに触れているのだし…と言う事で、近年になってから、半夏生の日の蛸の習慣を取り入れる様になりました。
ただ、蛸は夏のイメージが強く、特に「タコ飯」は我が家では夏食べると言う位置づけになっています。
薬膳で蛸は、
[性味]甘鹹/涼
[帰経]脾肝
[効能]補気、補血、収斂、生肌、強筋骨
とあり、涼性と言う事もあって体を冷やしてくれるので、夏にはぴったりの食材です。
また美肌にも効能があるので、女性には嬉しい食材ですね^-^
「補」は文字通り「補う」と言う事なので、不足している血やエネルギーを補うという意味でもあります。
気力の衰えを感じた時にぜひ。
蛸=夏のイメージと言うのは、あながち間違ってもいなかったのかな?なんて事を思いますが、タコ飯を夏に食べると言う事もあって、枝豆を組み合わせる事が多いです。
写真のたこ飯のレシピはこちら↓よりお入り下さいませ^-^
■枝豆入りの蛸めし(2011年8月)
枝豆は、弱った胃腸の働きを整えてくれるので、梅雨の湿度の影響で胃腸の機能も低下しやすいこの時期には、小まめに取り入れたい食材の1つですね。
タコ飯に刻んだミツバや紫蘇などを加えると、香りも良く食欲の無い時でも食べやすくなり、また気を巡も良くなるのでお勧めです♪
【蛸を使ったレシピ】
・
枝豆入りの蛸めし(2011年8月)
・
酢橘香るタコの和風ペペロンチーノ
・
蕎麦粉と蕎麦湯のたこ焼き
・
蛸のしゃぶしゃぶ
・
タコのガリシア風
本日も最後までお読み下さりありがとうございました♪
あっと言う間に7月に入り、今月も1ヶ月がすぐ過ぎ去っていきそうです。
少しでも自然を感じながら、そして季節の移ろいを楽しむ余裕を持ちたいなぁ、などと思います。
それではまた次回に!
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