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ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



31候:小暑初候「温風至」~七夕と七夕素麺。

本日7月7日から7月22日までは、二十四節気の「小暑」です。
昨日関東地方が梅雨明けになりましたが、そろそろ梅雨が明けて、本格的な夏になる頃です。

立春から始めたこの「薬膳菜時記」のブログですが、七十二候はもう31を数えました。
本日7月7日から7月11日までは小暑の初候です。

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

「温風至」(あつかぜいたる)

とあります。
風は風でも熱を帯びた風が吹き、昨日などもそうでしたが息を吸い込むと体の中に熱が入ってくるようなそんな感覚でした。

梅雨の時期は「湿」が体に入り込む「湿邪」によって、むくみや腰が重だるるいといった下半身に影響が出やすいのですが、梅雨も明け本格的な夏到来で、その象徴は湿から「暑(暑邪)」にかわってきます。

「暑」は上へ上る性質があり、「暑邪」に侵されるとのぼせや高熱、目の充血を伴う痛み、頭痛、口の渇きなど、今度は身体の上部に影響が出て来ます。
また同時に、現代ではエアコンなどの風により身体に冷えをもたらすので、涼性のものなどを取り入れて身体の熱を取る事も重要な反面、冷たいものを取りすぎて身体を冷やしすぎたり、脾胃に負担をかけない様に気をつけなければいけませんね。

さて…本日は「七夕」と言う事で、色々なイベントが行われているのではないかと思います。
私は子供の頃から七夕は「七夕素麺」と言うものを食べておりました。

この「七夕素麺」に関しては諸説は色々ある様ですが、平安時代から宮中の七夕行事にお供え物として素麺の原型と言われる「索餅」(さくへい)と言うものが使われており、それが庶民達の間にも広まっていったのだとか。
また、七夕にお素麺を食べる事で大病にかからないとされていたそうです。
今のお素麺とは形も食べ方も違うとは思いますが、こういう古くからある行事は、大切にしたいなぁと思います。

写真は3年前に作った七夕素麺です♪
31候:小暑初候「温風至」~七夕と七夕素麺。_f0250305_8301531.jpg

天の川に見立てたお素麺を、美味しいお塩と水で作った水ゼリーに閉じ込めました。

レシピは下記リンクよりお入り下さいませ^-^
ふるふる水ゼリーで、七夕素麺の天の川見立て(2010年7月8日)
31候:小暑初候「温風至」~七夕と七夕素麺。_f0250305_8491710.jpg

さて、そんな素麺は小麦粉で出来ています。

【小麦】
[性味]甘/涼
[帰経]心脾腎
[効能]養心、安神、清熱、止瀉、補腎

と言う事で、お素麺は、喉越しもよく冷たいつゆと共に頂けば、火照った体もすっと熱が冷めて気持ちの良いものです。
が、食べ過ぎるとたちまち身体を冷やしてしまうので、何事も「過ぎたるは…」で摂りすぎには注意ですね。


今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
このブログを綴る事で、中医学を始めこれまでに学んできた事のおさらいや、改めて勉強になっている事も多く、勉強すればするほど楽しい世界だなと思っています。
少しずつこのブログを訪れて下さる方も増えており、毎回の更新、少しドキドキしながら行っています。

先日まですっきりしない空模様でしたが、本日はとても良い天気です。
良い1日になりそうな、そんな朝の始まりです。
それではまた次回に♪

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by yuri_yakuzen | 2013-07-07 08:43 | 二十四節気(2013年度)
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国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

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