本日9月7日から9月22日までは二十四節気の「白露」です。
秋3ヶ月のちょうど真ん中にあたるので、この時期を「中秋」と言います。
大気が冷えてきて梅雨を結ぶ頃で、農便覧には「「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」とあります。
今週に入って暑さも和らいできており、昨日は朝夕とひんやりした風がようやく秋を思わせてくれました。
「白露」の名前を聞く頃、ようやく夏の暑さも一段落…と思えなくもありません。
今日から9月11日までは、白露の初候で
日本の略本暦では
「草露白」(くさつゆしろし)
中国の宣明暦では
「鴻雁来」(こうがんきたる)
とありました。
明後日9月9日は五節句のうちの「重陽の節句」です。
二十四節気とか五節句とか「節」と言う言葉が暦に出て来ますが、「節」と言うのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目の事。
特に、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、奇数が重なると陰になるとして、それを避けるために行事が行われたと言う事です。
※陰陽説では
「偶数=陰」「奇数=陽」
この中国の暦法と日本の農耕風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴が催されたのが「節句」と言われる様になったそうです。
五節句には、奇数の重なる日が選ばれており、次の通りです。
人日(じんじつ:正月七日,七草の節句)→人日の節句
上巳(じょうし:三月三日,桃の節句)→上巳の節句
端午(たんご:五月五日,菖蒲の節句)→端午の節句
七夕(しちせき:七月七日,笹の節句)→七夕の節句
重陽(ちょうよう:九月九日,菊の節句)→重陽の節句
この中で結構マイナーな印象と言いますか、「そんなのあったの?」と思わず言われてしまうのが、明後日の「重陽の節句」じゃないかなぁと思います。
特に大きなイベントがある訳でもないし…と、そんな印象でしょうか?
重陽の節句の「9」と言う数字は、易学で陽数の極みである「9」が重なると言う非常におめでたい日なのだそうです。
中国では、この日に菊の花を飾り、邪気を祓い長寿を祈る風習があり、それが日本に伝わったとの事。
なので重陽の節句といえば「菊花」と言う風になります。
さて「菊花」と言えば、薬膳でもお馴染みのもので、活血や明目、解毒、鎮静の作用などがあるとされ、頭痛寒気、めまい、かすみ目などに使われています。
毎日のお弁当にお茶を持っていってもらっているのですが、目を酷使するので「明目茶」を作っています。
ベースになるのは、ウーロン茶やジャスミン茶などの茶葉を入れているのですが、そこに、目に良い「クコ」「菊花」をプラスしています。
この黄色いのが菊花ですが、普段は菊の花を丸ごと乾燥させた方を使っています。
これは菊花の色を残して板状に乾燥させたもので、原型はこんな感じです。
色が綺麗ので、料理に使っていますが、お茶用の菊花が切れた時にはこちらも使っています。
菊花も出回り始める時期ですので、重陽の節句に菊花を使った一品は如何でしょうか?
こちらは菊花と春菊をポン酢で和えた簡単な一品です。
良かったら作ってみて下さいね。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた!
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