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ゆりぽむ通信別館◆薬膳菜時記館◆



27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。

本日6月16日から6月21日までは二十四節気「芒種」の末候です。

日本の略本暦では「梅子黄」(うめのみきなり)
中国の宣明暦では「反舌無声」(うぐいすがなかなくなる)

とありました。

先日、南高梅についての講座を受講してきました。
梅干し作りもその時に行ったのですが、まさにその梅が「梅子黄」に相応しい色でした。
27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。_f0250305_10154795.jpg

この時期は梅のシーズンという事で、あちこちの店頭で梅が並んでいます。
梅はバラ科サクラ属で、これと同じ種類のものには、桃やさくらんぼ(桜桃)があります。

さくらんぼもこの時期に店頭に並び始め、その可愛い色についつい引き寄せられてしまいます。
27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。_f0250305_10193327.jpg

梅の黄色も綺麗ですが、さくらんぼのこの色も可愛いですよね。

そんなさくらんぼは、性味は「甘温」で補中、補気などの効能が挙げられています。
夏の食養生の中には「補気」も必要なので、今が旬のさくらんぼもぜひ食べておきたいですね。
果物で温性のものは結構少ないので、さくらんぼは貴重な存在かも?

…お値段もお高いですけどね。

写真は去年作ったさくらんぼのジャムなのですが、そのまま食べても美味しいさくらんぼ。
ちょっと多く頂いた事もあって、ジャムも作りました。
27候:芒種末候「梅子黄」~さくらんぼのジャム。_f0250305_10273219.jpg

ヨーグルトやパンなどに使う他、我が家ではもっぱら料理にこれを使用していました。
甘酢あんを作るのに少量プラスすると、フルーティな仕上がりになるんですよ。

今日も最後までお読み下さりありがとうございました。
それではまた次回に♪



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# by yuri_yakuzen | 2013-06-16 10:29 | 二十四節気(2013年度)

26候:芒種次候「腐草為蛍」~鮎飯。

本日6月11日から6月15日までは、二十四節気「芒種」の次候です。

日本の略本暦では「腐草為蛍」(ふそうほたるとなる)
中国の宣明暦では「鵙始鳴」(もずはじめてなく)

とありました。
先日あたりから、蛍を見てきたという話をちらほらと聞く様になり、いよいよ夏だなぁ…などと思っておりました。

さて、先日からの梅雨入りで、雨が続くかなと思ったら意外にも天気が続いております。
が、やはりこのシーズンのお天気は湿度も高く、ふいてくる風も湿度が高く感じられます。

とても苦手な季節なのですが、梅雨入りの頃からのお楽しみがいくつかあります。
そのうちの1つが「鮎」です。

梅雨のこの気候は嬉しくは無いけれど、鮎は嬉しい♪
特に、鮎の一夜干しを炊きこみご飯にした、鮎飯が大好きで、この季節のお楽しみとなっています。

作り方も至って簡単で、焼いた鮎を炊飯時に乗せて炊くだけ。
26候:芒種次候「腐草為蛍」~鮎飯。_f0250305_12501175.jpg


鮎から良いお出汁が出てとても美味しい炊きこみご飯になります。
26候:芒種次候「腐草為蛍」~鮎飯。_f0250305_12502883.jpg

私は酢橘や大葉などと添えるのが好きですが、梅干しを混ぜ込むのも美味しいです。

そんな鮎ですが、性味は「甘温」ではありますが、帰経は「脾胃」で「利水」「消腫」などの効能があります。
やはり旬の食材と言うものは、その季節にあったパワーを持っているものなのでしょうか。
旬のものをしっかり摂って、元気で夏を乗り越えたいですね。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
それではまた次回に♪

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# by yuri_yakuzen | 2013-06-11 12:58 | 二十四節気(2013年度)

25候:芒種初候「螳螂生」~甘温助湿。

本日6月5日から20日までは、二十四節気の「芒種」となります。
稲などの芒(穂)のある穀物の種まきの頃で、今年はちょっと早めの梅雨入りでしたが、梅雨入りも今の時期ぐらいから。

6月5日から6月10日までは「芒種」の初候で

日本の略本暦、中国の宣明暦共に

螳螂生(かまきりしょうず)

とありました。

小さなカマキリでも、立派にあの形をしているんですよねぇ。
今もそうですが、子供の頃からカマキリってとっても怖くて、見ると逃げ出していました。
草木のある所ばかりでなく、普通に道ばたなどで遭遇する事があり、とても恐怖でした。
カマキリと遭遇すると、恐怖で心臓がバクバクしていました。

さて…夏の五臓といえば「心」です。
カマキリと遭遇しなくても、夏は心臓の活動が活発になると同時に、湿度が高くなりその影響で胃腸の機能は低下していきます。

夏の食養生については、3つ前の「22候:夏の食養生」で、具体的な食材などを挙げていますので、そちらをご覧頂くとして、今日は夏を元気に乗り切るポイントとして「控えた方が良いもの」について紹介したいと思います。

漢方医学では、「甘温助湿」と言って、甘味で温熱の食物は体に湿気をためやすいので控えるとあります。
食材も甘温のものは色々ありますが、羊肉などはその代表格でしょうか。
湿をためやすい甘温性の食材を使う際は、利湿作用のある食材を組み合わせてバランスを取る事を意識しておくと良いでしょう。

特にこの時期は、湿度が上がっていると言う事もあって、他の季節に比べると湿をため込んでしまいやすいので、日頃から意識して摂る事を心がけたいですね。

利湿作用のある食材には、
はと麦、もやし、緑豆、きゅうり、冬瓜、若芽、西瓜、セロリ、小豆、トウモロコシなど
があります。
特にトウモロコシのヒゲは利水作用が高く、「玉蜀黍」として生薬としても使われています。

夏になるとよくわが家で作っているご飯に「とうもろこしご飯」があります。
とうもろこしのヒゲも一緒に炊き込んでいます。
写真はとうもろこしご飯と焼きとうもろこしご飯です。
25候:芒種初候「螳螂生」~甘温助湿。_f0250305_13231947.jpg

加える雑穀も、ひき割りはと麦やひき割りトウキビなどを加えています。

その他、緑豆とひき割りトウキビなどを合わせたご飯なども登場します。
25候:芒種初候「螳螂生」~甘温助湿。_f0250305_13204172.jpg


これらは、わが家の夏の薬膳ご飯でもありますが、とうもろこしは季節の食材でもあるので、この時期にはぜひ食べたい食材の1つ。

Cpicon むくみ解消!とうもろこしご飯。 by ゆりぽむ
Cpicon むくみ解消!焼きとうもろこしご飯。 by ゆりぽむ

そろそろ店頭にとうもろこしも並び始めたので、とうもろこしご飯の季節になってきました♪
旬の食材というのは、その季節季節で体も欲しているものなんだなぁと思う今日この頃です。

本日も最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m
次回はまた5日後に!




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# by yuri_yakuzen | 2013-06-05 12:32 | 二十四節気(2013年度)

24候:小満末候「麦秋至」~夏の養生法について。

本日5月31日から6月4日までは「小満」の末候です。

日本の略本暦では「麦秋至」(ばくしゅういたる)
中国の宣明暦では「小暑至」(ようやく暑さが加わり始める)

とありました。

日本では「麦が熟して麦秋となる」とあり、まだ5月なのに秋の文字?と思わず首を傾げてしまいましたが、この時期は麦の収穫の時期なのだそうで、麦にとっては「(収穫の)秋」と言う意味なのだそう。
二毛作をされている農家にとっては、麦秋はとても短く、この収穫を終えてもうひと仕事となります。
今年は例年よりも早い梅雨入りになってしまったので、一息つく暇もなさそうです。

早い梅雨入りは、どんな夏の訪れになるのか色々と気になる所ですが、前回の続き、夏の養生について少しまとめてみたいと思います。

夏の養生法として、前回この4つを挙げました。
これは中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に書かれている季節の養生で、こんな風に書かれています。

「夜臥早起 無厭於日 使志無怒 使華英成秀 使気得泄」(素問:四気調神大論)

・夜は遅く寝ることがあっても、朝は日の出とともに早く起きる。
・炎天下の暑いところに長時間いないように気をつける。
・物事にイライラせず、いつも愉快に過ごすのがよい。
・適当な運動をして陽気である汗をかくこと。


これらに背くと、夏によく活動する心気が痛んでしまい、秋になって瘧(おこり)になるとあります。

前回はこの中からピックアップし、またちょっと付け加えた形でこんな事を並べました。

・夜は少し遅く寝て、朝は早く起きる
・イライラせず気持ちよく過ごす
・体を動かし、適度な汗をかく
・冷えに注意する


夜は少し遅く寝て…と言うのは、昔の人は日の入りと共に寝て、日の出と共に起きる…といった生活だったと思うのですが、この時期は日の入りが遅くなるので、おのずと就寝時間も遅くなる…と私的に解釈しましたが、どちらにせよ、今の時代では日の入りと共に就寝は無理ですよね。

それでも出来るだけ「今日」のうちには就寝したいと思いますし、朝も早めに起きたいなぁと思います。
先日良いタイミングでの就寝と起床が続いていたのですが、睡眠時間やタイミングの調子が良いと、1日の調子も全然違ってくるんですよね。

イライラするのも、夏は暑さも手伝ってなかなかイライラが収まらない気がするんですよね。
これは出来ればどの季節もイライラせず穏やかに過ごしたいものです。

また、体を動かして適度な汗をかくというのは、普通に考えても体には必要な事として捉えられますが、夏は陽気が一番強くなる時期でもあるので、体内の陽気も外に発散させたないと体に篭もってしまいます。
体内で陽気が多い所は、心や肺と言う事なので、心に熱がこもると心臓を悪くしたり、肺に篭もると咳が出たりします。
秋になってから、咳が出て…と言う人は、夏の養生不足が原因かもしれません。
(逆之則傷心 秋爲瘧 奉收者少 冬至重病 「素問:四気調神大論」)

問題は、汗をかく…って、現代では結構難しくなってきている様な気がします。
夏はどこにいってもクーラーが効いているので、なかなか汗もかけず場合によったら、クーラー病などと言われる様に冷えからくるものもあると思います。
後は、冷たいものの取りすぎなども確実に体に影響を与えてしまいます。

夏の過ごし方は、エアコンの効いた部屋に篭もってばかりではなく、暑さを感じ、体を動かし汗をかいて発散し、イライラする事なく、と言う事ですね。

七十二候に合わせて5日に1度の更新となっていますが、こちらに訪れて下さる方もいらっしゃり、嬉しい様な恥ずかしい様な…で、綴っております。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。

次回は夏の食養生の注意事項について書こうかなと思います。
それではまた5日後に!




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# by yuri_yakuzen | 2013-05-31 00:16 | 二十四節気(2013年度)

23候:小満次候「紅花栄」~夏支度と夏の養生法。

本日5月26日から5月30日までは「小満」の次候です。

日本の略本暦では「紅花栄」(べにばなさかう:紅花が盛んに咲く)
中国の宣明暦では「靡草死」(薺(なずな)など田に生える草が枯れる)

とありました。
盛んに咲く話と枯れる話と…これまた対極にあるなぁ、なんて事を思いつつ暦を眺めておりました。

紅花と言えば、薬膳でも用いられるもので「べにばな」ではなく「こうか」と言う言い方をしています。
紅花は、体内の血のめぐりを整える働きが期待でき、漢方薬でも婦人病や血行不良や冷え性、更年期障害などに用いられています。

以前良く使っていたDHCの「気血水」タイプ別のカレーのフレークがあるのですが、これの「血」タイプ(血の巡りが悪い人向けのもの)に、紅花が使われていました。
23候:小満次候「紅花栄」~夏支度と夏の養生法。_f0250305_12125758.jpg

(写真一番右側のが紅花の入ったカレーフレーク「血」タイプです)

薬膳を勉強し始めた時、このカレーに入っている素材を見ながら、自分でも調合してみたりなんて事をしておりました。

さて…そろそろ衣替えの季節、春物から夏物への切り替わりです。
衣類はちょっと早めでしたが先日行ったので、今週末は食器関連の季節ものを使いやすい所に入れ替えなど行いました。
箸置きなども春のものから夏のものへ、ガラス食器なども頻度があがるのでよく使うものは出しやすい所に…といった感じです。

写真は、お気に入りの箸置きです。
23候:小満次候「紅花栄」~夏支度と夏の養生法。_f0250305_13585946.jpg

夏の箸置きで季節ものなので、夏の間はちょこちょこ登場する箸置きです^-^

身の回りの夏支度が終わったら、体も夏に向けて準備していかなくちゃですね。
夏の時期は暑さと湿度で気分も落ち着かず、不安定な精神にもなりがちです。
夏を快適に過ごせる様、夏の養生を取り入れたいものですね。

これからエアコンなどもフル稼働してくるので、自分で調整出来ない場などでの冷えに気をつけたり、また汗も沢山かくので津液の消耗にも注意したい所です。

来週あたりには早い所は梅雨入りしそうだと、先日の天気予報でちらりと聞いたのですが、梅雨に入ると湿度が上がってくるので、体の内外共に湿気対策も必要になってきますね。

夏の養生法としては

・夜は少し遅く寝て、朝は早く起きる
・体を動かし、適度な汗をかく
・イライラせず気持ちよく過ごす
・冷えに注意する


と言った事が挙げられています。
次でそれぞれの説明していきたいと思います。

それではまた5日後に!
最後までお読みくださりありがとうございました^-^



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# by yuri_yakuzen | 2013-05-26 12:15 | 二十四節気(2013年度)


国際中医薬膳師が綴る季節の薬膳コラムです。

by yuri_yakuzen
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数あるブログの中から、当ブログにお越し頂きありがとうございます。

食に関係するブログをいくつかやっているのですが、このブログはその中から「薬膳」に関する内容を取りあげたブログとして、誕生しました。

ゆるゆると綴って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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